不動庵 碧眼録

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<<   作成日時 : 2017/11/24 08:41   >>

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弊社の中国工場には何人かの日本人社員と、同じく何人か日本語が堪能な中国人社員が勤務しています。その中でナンバーツーの女性は12.3年前の中国工場設立当初からずっと勤務しているのですが、何度か実際に会ったり、日常業務で電話やメールでやり取りするうちになかなか優れた人物だと感心しています。
私が入社した10年ぐらい前に丁度結婚をして子供が二人います。自分が見ても同僚に訊いても日本人と全く同じ礼節の正しさと物腰の低さを持っていて、私より10以上も若いようですが、人間的にも尊敬できます。

昨今、弊社よりも給料を出す中国の会社はいくらでもあると思いますが、彼女はずっと弊社如きに忠誠を誓って誠実に勤務しています。腹を割って話せる数少ない中国人の友人です。

足利学校の孔子廟
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先日、私は足利に行き、足利尊氏の邸宅だった寺院と足利学校にある孔子廟に行ったこと、私が高校時代から学んでいる中国諸子百家の哲学は今なお大変有効であることなどをメールしたのですが、要約するとこんな返事が来ました。

日本人の中国に対する知識の深さにはいつも感心させられるということ。
四書五経など、儒教の基本的なことすら知らない中国人があまりに多いこと。日本を含めた舶来もの崇拝主義がはびこり、本当の中国伝統文化が忘れられてきていること。それは大変悲しいこと。
中国国民は目先の儲けることばかりに目の色を変えて、学校でも知識を詰め込み、利益を得るための教育だけになっていること。

しかしここ数年、中国政府がやっと重い腰を上げて、本格的に愛国教育を強化する方向に教育方針を変え始めたと言うこと。彼女の長男は今年から小学生ですが、その国語の第1課は「私は中国人です」だとか。中国人として誇りを持ちなさいと言うことのようです。

足利学校に安置された孔子とその四大弟子の木像
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どうでしょう、この中国での教育の実情は?
中国ではもっと愛国教育とかをしているのかと思ったのですが、普通の学校ではいかに金儲けができるための高等教育に食い込めるか、生き馬の目を抜くような詰め込み教育が行われてきていて、一文の得にもならない愛国心とやらはほとんど説いていなかったという事です。リアルすぎて背筋が寒い。

彼らもまた、日本のこの統率が取れ、経済不況などにも不満を漏らす人が少ない様を見て、日本では苦難や困難があっても国家に忠誠を捧げるべきと言うような教育がなされていると勘違いしている人が多い。ネットの中国人のブログ紹介などを見ているとそういう感じのものをよく見かけます。よく考えたら誰でもそう思いそうです。欧米諸国なら暴動や大規模訴訟レベルです。(それが正しいかどうかは別として)

その国に行ってみないとなかなかリアルな感情が分からないことが多い。私からしたら日本人は米国人にさえ何かズレたり過大な期待を寄せているようにも思えるし、ロシアに関して言えば笑ってしまうほどに無知なのに取り敢えず気分の悪い情報だけをピックアップしてそれを証拠として嫌っていると言った、末期的な感じもします。
中国や韓国にしても然り。私は中国には一度だけ、韓国には行ったことはありませんが、私が留学、赴任した海外では長い付き合いの人が多かったし、日本のメディアやネットの彼らとはズレています。私は実際に交流をしたこの体験の方を信じています。

ネットがこれだけ発達しているのに日本人だけウチワだけでで固まり、井戸端会議になっていることが多い。外国に出て交流を持とうと思っている若者が少ない。いや、昨今外国人がこれだけ日本に来ているのに、どう考えても若者の交流が多いとは感じない。まだまだ大変少ない。
日本は間違いなく経済大国で先進国の一雄です。その仲間入りは今のところ最も若いですが、その先進国/経済大国と言わず国家として日本より古い国は地球上存在せず、かつアジアで唯一の先進国です。その条件を鑑みると日本人はもっと国際交流を持ち、もっと発信すべきでないかといつも思います。今のままでは全然ダメです。

私も自分のできる方面で細々と貢献していますが、若い世代の行動力に期待するところ極めて大です。

平成二十九年霜月二十四日
不動庵 碧洲齋

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