寸劇のこと

先日の忍城城祭りでの写真が手に入りました。
ネットで見つけ、撮影者から許可を頂いたものです。

一枚は入場して寸劇が始まったとき。一番退屈な時間ではありますが、だらしない格好はできないので直立不動です。この時間、眠くなることしばしばですが、面包を付けて槍を手にしているので、少々の居眠りではバレません(笑)。そういう理由でも槍を手にするのです。

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もう一つは寸劇をやっている最中のもの。
碧洲齋演じる正木丹波守が豊臣軍と戦っているところです。
戦っている相手は日頃からよく付き合いのある友人、ときたひろし殿。
驚くなかれ、このときた殿が着装している甲冑は手作りなのです。

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甲冑というのはなかなか不自由なものですが、コツを掴むとそんなに不自由はしません。
(それでも長時間は着ていたくありませんが)
実戦に出る武者などは前立て(兜の全面に付いている飾り)が小さいのです。
これが大きいと武器が自在に使えません。
後は最小限の動きでどれだけ最大限の効率を生み出せるかでしょうね。
演劇では派手に動きますが、実戦では最小限の動きで相手を仕留めた方が効率がよく、疲れないのです。
このようなお祭りでもどう動かすか、いつも考えています。

特に私の場合は槍が獲物なので、片手でも使える太刀とは違います。
戦場で長物は便利ではありますが、ヘボい使い方をするといけません。
もっといけないのは使い慣れていない武器を扱うこと。他の人に迷惑が掛かります。
刀でもそうですが、「実戦に使った」武器はなかなか見られません。
私たちが博物館で目にしているのはほとんどが江戸時代以降のものか、戦国時代でも大名とか位の高い武士が所有していたものが大半です。従って「実戦をくぐり抜けてきた」武器はとても少ないのです。

殺陣ではシャープで大きな動きをしなければならず、かつ安全でなければならないので、相手との息が合っていなければなりません。私が日頃している動きだと甲冑を着ていても多分、そんなに疲れずに効率のいい動きはできますが、やはり観衆の皆様に楽しんで頂くには事情が許す範囲でたくさん汗を流し、労力を費やしたいところですね。


SD101118 碧洲齋