日本人魂

日本人のことではありません。
私が所属する道場には外国人門下生が多くいます。
中でも3人程、日本人以上に日本人らしい外国人門下生がいます。

そのうちの一人が久里流 杜陽(くりる もりあき)殿。アメリカ人。なかなかイケ面の貴公子門下生です。
この久里流 杜陽という名前はいつだったか、私が付けてあげたものです。
久里といえば久里浜。ペリー提督が上陸し、公式に日本人とアメリカ人がファーストコンタクトをした場所ですね。
杜陽はいつだったか、峯ヶ岡八幡神社にあった、社杜に差す、漏れ陽の美しさについ語っていたことから命名しました。本人もだいぶ気に入ってくれているようです。

以前に一度、留学時にも日本に来ていたのですが、その時は学生気分だったのか「随分とお気楽だな」と思ったのですが、大学を卒業し、仕事をしてから再度日本にやってくると見違えるように責任感のある素晴らしい青年になっていました。日頃から正義感が強く、門下の不道徳があると良く憤慨します。

私の流派では外国人が非常に多く、今回大震災で顔色を変えてさっさと国外に逃げ出す人もいれば、オロオロしている人もいたそうです。その中で久里流殿はまだ20代半ばだというのに帰国もせず、地震や津波、原子力事故の問題について冷静に海外に発信していました。

彼のご両親はきっと心配したことでしょう。それでも彼は日本から離れることをよしとせず、日本人と共に在り続けました。思うに彼のご両親もきっと立派な人だと思います。

彼の日本に対する愛情というか敬意というか、そういう気持ちを深く感じます。日本人の心を忘れかけた人が多くなってきた今、彼のような存在は日本人に日本人とは何かと言うことを顧みさせる存在なのかも知れませんね。


SD110320 碧洲齋