中国人と横浜と

昨日は弊社の中国人研修生たちを連れて横浜に行ってきました。
まあせっかく日本なのだから日本っぽいところにと思ったのですが、うち一人は全く日本語が話せないので、多少中国っぽいところに連れて行けば、元気が出るかと思い、連れて行った次第。
こういう時期です、色々話したいところです。

迎えに行って、近所の駅に車を止め、改札を通ろうとしたところ電話がかかってきました。
ずっと昔、日本語教育をしていた頃の同僚からでした。
相手が美人だったと言うこともあってもちろん良く覚えていました。
何で電話をしてきたのかと言えば・・・ちょっと恥ずかしくて言えません(笑)。
男冥利に尽きますな。

電車の中では日本語がかなり達者な方と色々話しました。
政治や経済の話し、習慣や文化の話しなど、かなり深入りして話しました。
基本的に中国国民としては今の共産党はどうにもならない程に腐敗しきった、諸悪の大根源であることは十分認識して憤りを感じています。
日本では例え共産党や社会党でも日本が破滅したら、海外に高飛びしようなどと言う政治家はいないと思います(多分ね)。
中国の高官連中は9割も海外に家族親戚を行かせて、すぐに逃げられるようにしているということに腹を立てていました。
国が豊かになると言うことと共産党支配と言うことは完全に相反していて、共存できないこともよく認識していたようです。
私はいかなる場合でも古代の王朝交代時にあったような内乱などは、現代に於いてはどこの国も望んでいないので、民主的平和的に民衆の手によって共産党支配から脱することができるといいね、とコメントしました。
学校教育に関してもやはり中国(韓国もですが)学力集中主義がかなりの弊害をもたらせていることは認識していますが、日本の30年前と思えば、彼らも時期に気付いてくるのだと思います。

ちょっと笑ったのは、彼らからすると「朝、人が少なすぎて驚く」ということ。いやはや。中国の人間の多さに比べると日本の人口密度は少ないんですね。

桜木町駅に着くとまずランドマークタワー。最近は東京スカイツリーなどを見ているので、やはりそんなに高い建物のようには思えないのが不思議です(笑)。それにしても雲ひとつない快晴だったので、景色は抜群。初めて展望台まで上りました。
素晴らしい景色でした。本当にポスターの景色のような感じです。研修生たちは写真を撮りまくっていましたが、なかなか見られないような風景でした。
富士山も美しかった。

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降りてから日本丸を見ました。
あいにくと帆布を交換中とのことで、中には入れませんでした。
訓練生らしき人々が規律正しく一生懸命に交換してました。
これはこれでなかなかおもしろかった。

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宇宙戦艦ヤマト2199で歌われていた、最近お気に入りの宇宙の船乗りの歌を歌いながら、数枚撮影しました。

その後は赤レンガ倉庫。結構な人です。
その日はロールスロイス オーナーズクラブ主催でロールスロイス各車の展示をしていました。
私はあまりこういう成金っぽい車は好きではないのですが、彼らは非常に興味を持って熱心に写真を撮っていました。

赤レンガ倉庫の先には海上保安庁の施設があります。
特に他意はありませんでしたが、(本当です!)北朝鮮の工作船資料館に行きました。
隣には海上保安庁で最大の艦艇、しきしまが係留されていました。
6000トン以上もあるしきしまはさすが準軍用艦艇として建造されただけあって、確かに巡視船とはちょっと違う面持ち。すぐにでも海自艦艇になれそうな感じです。
資料館では彼らはさすがに緊張の面持ち。日本では武力行使はかなり極めて厳しく制限されている状況にありながら、このように発砲せざるを得ない、異常事態には断固として対応するということは分かって頂けたかも知れません。(最も本人たちはそういう意味での愛国心や敵対心は持ち合わせてませんが)

すでに13時を回っていたので、足早に中華街へ!
日本語が話せない方は四川省出身なので、あまり海を見たことがなく、頻繁に港の写真を撮っていました。
中華街、ものすごい人だかり!誰だ?日中関係が悪くて客足が減ったとか言う奴は?彼らもぎょっとするぐらいの観光客でした。逆にそういう状況を見て、日本人のものの考え方を肌で感じてくれたと思います。それにしても日本人は本当に割り切っているな、と私もほとほと驚かされました。
腹が減っていたので、彼らにうまそうな店を選ばせて中に入りました。
で、メニューが出てきたところで愕然。「台湾料理店」。お、お~い。
さすがに彼らも「あちゃ~」と呟きましたが、仕方なし。まあまあの味だったのでよいことにします。
しかし、ばりばりの中国料理を食べたかったのでちょっと残念でした。

土産店を回りましたが、あるある三国志グッズ!
諸葛孔明の毛扇もあった。
欲しかったけど、持って帰るのが大変そうだったので止めました。
関帝廟、彼らが不思議に思ったのは、中央に関羽を配置して、右が観音、左が道教になっていて、三つ合わせてもよいものかということ。私には分かりませんが、日本在住の中国人の方々が決めたことですからいいと思います。
豚まんとか食べたかったのですが、まだ腹がいっぱいだったので諦め、帰路に就きました。
彼ら曰く、中華街は南京みたいな感じだったとのこと。

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帰路でも政治や経済の話しをしました。
日本語が話せる方は歴史にも詳しく、歴史の話しなどが楽しく感じました。
私が日本人が命を賭けて学びに行った頃の唐王朝のような文化レベルだったらいいのにね、というと、彼は今の中国の文化レベルは史上最低レベルだと断じていました。

彼ら曰く、二人とも初めて海外に行きましたが、日本は故郷に戻ってきたような感じがするところだと言っていました。つまり今の中国は故郷のイメージからは遠ざかっているのかなとも思います。

本来、本来であれば、日本人はアジア人ですから欧米人らと仲良くなる前にアジア人、できたら近隣諸国と和を尊ばねばならないと思います。文化も宗教も外環も違う欧米人とはやはり分かり合えない部分が多くあるといつも痛感させられます。アジア人同士の方がよほど分かり合えるはずです。
それをやむなく欧米人らと親しくせねばならないのは、どうしても今の中国政府が信じられないから、(韓国政府も)。日本人が本当に中国が嫌いだったら日本でこれほど中国史が好きな人がいるだろうか?中国歴代の英雄たちに興味を示すだろうか?それだけ中国史や中国文化が好きなのに、今の中国に対して不信感を持つのはやはり共産党政権に多大な問題がある、という私の意見には反論することなく、完全に同意していました。
ま、彼らだって共産党独裁政権の被害者たちです。

共産党を打破して人民のための政府を作るのか、共産党を改善させるのか、それは彼らが決めること。
日本と同じ事(明治維新)をしてもそれは成功しない。国によって改革の方法は違うから。ただし王朝の交替のようなやり方は、きっと、何も変化がないと思いました。さりとて民主主義政治が彼らに向いているのかと言えばそれもまた疑問に感じる部分もあります。日本人はあまり自覚しませんが、日本人のようにサラッと変革できる民族など、世にいくらもいません。日本の変革はある意味かなりイレギュラーです。

彼らを見ていると、自由になることの代償、豊かになるための代償の大きさに、日本人は自覚があるのだろうかと思うことしばしばです。欧米人たちよりも自覚が少ないような気もします。

今度、衆議院総選挙がありますが、その思いをよく噛みしめて、貴重で尊い1票を投じたいと思います。


平成二十四年霜月二十六日
不動庵 碧洲齋