第2回滝之城祭り

滝之城とは埼玉県所沢市、関越自動車道と東京都清瀬市に面している小高い丘にあった北条方の城の名前です。城と言っても規模は小さく、石積ですらありません。現在の城跡には神社が建てられています。
長らく地元の住民しか知られていなかった小城で、昨年から祭りが行われました。近年色々な地方で行われている時代祭というものです。
滝之城は同じ埼玉県と言うことで、昨年から参加していますが、今年は多くの参加者を呼び入れました。外国人の同門2人(ルーマニア人とタイ人)、その子供1人、息子と息子の友人2人、その父親1人。私を入れて総勢8人。

今回はなかなかの肝いりで、私が参加できなかったものも合わせると4回ぐらいの打ち合わせがあったでしょうか。その他に大戦パートナーと練習したり。
年に1.2度はこういった熱の入った祭りがあってもよいだろうという考えで参加しましたが、立ち上げから参加できることはなかなかない経験です。
また、この祭りで知り合った仲間も大勢います。そういう意味ではなかなか実りある祭りです。

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昨年は予想を遥かに上回る来場者でしたが、結果今年はそれ以上の人出でした。地元の自治体や所沢市、県を挟んで清瀬市などの協力もあり、非常に素晴らしいものになりました。

自分の甲冑や装備は前日のリハーサル時に全て搬入し、翌日に備えました。当日は知人友人が多く、搬入するどころではないと思ったため。全日は入念にリハーサルに打ち込みました。

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当日は町屋でタイ人の同門を拾ってから一路所沢へ。8時前には到着。幸い息子の友人家族もすぐに到着。早速合流して子供たちの着付けを始め、大鎧を着る予定の息子の友人のお父さんの着付けを参斗之介さんに託しました。

その頃になると人が増えてきて、大わらわでしたが、ともあれ自分の着付けを終え、周囲の人たちの着付けも手伝うと外に出ました。こういう時、子供の母親たちが着ていたことは心強かった。左腕がまだ完全ではない用宗さんと参斗之介さんが最後まで着付けを手伝っていただいたようです。それだけ忙しかったにもかかわらず、用宗さんは私たちが出るときに、バスの乗車の邪魔になるので、太刀類は外しておくよう指示していた芸の細かさには感銘を受けました。

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外に出て私の関係者を引き連れて公民館へ。そして大人だけ乗り込み、一路東所沢駅まで。これは去年と同じです。しかしながらお客さんの数は去年以上には多かったように感じました。天候はかなり良し。快晴なるも気温やや低く、乾燥している。

しばらくしてなぜか子供たちのグループを乗せたバスがやってきて、妻が集合場所を聞きに来た。後で聞いた話ですが、どうやら何度も何人からも説明をしていたにもかかわらず、ドライバーさんが全く状況を把握していなかったらしい。妻も困惑していました。

今回のパレードは前回とは違ったコースでした。個人的にはよかったと思います。というのは道の半分近くを日陰の多い歩道を歩いたため、体力の消耗が押さえられました。休憩地点ではほとんど疲れませんでした。子供チームとの合流地点では子供たちは既に出てしまった後だったので顔を合わせず。滝之城に入場後、一旦解散。

私は知り合いのいた社務所に居座りましたが、後で甲冑隊の大半が移動した公民館に行ってみると、そちらの方が遥かに広く、ゆったりとできるスペースがあったことを考えると、午後の部もある甲冑隊は公民館で休憩を取った方が良さそうです。着たまま横になり、しばし爆睡しました。次回からは甲冑隊はパレード解散後、こちらで休憩した方が良いようです。

午後の部。二の丸に移ったことで、去年よりも大勢の人が見られるようになっているはずですが、来場者の数が去年よりも明らかに多い。まずその熱気に気圧された感じでした。何度もリハをしたためか、皆さんなかなかの演技、後で埼玉新聞の記事を見ると、演技に涙する人もいたとか。地元でそういうことがあったのかと知ったら、無関心ではいられませんよね。

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私と参斗之介さんのバトル、練習した割には少々かみ合ってませんでしたが、必死さ、肉弾戦の感じはよく出ていた気がします。個人的に軽快流麗な殺陣は好きではありません。あまり戦国時代っぽくないのです。だから今後も泥臭いバトルをやっていこうと思います。もう少し足軽とかの数がいてもよかったかな。

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所沢市、清瀬市、両市長のお話が興味深かったですね。特に清瀬市長のお言葉はなかなか意義深いものだと思います。

本当に小さな城です。誰が城代だったのか、どんな侍たちが守っていたのか、よく分かっていません。よく分かっていませんが、豊臣軍から領土を守るべく奮戦して陥落したのは事実です。考古学的にも遺物が多く出土されています。そういう小さな城跡にこそ、その時代の名もなき草民たちの思いが濃厚に残っているような気がします。

お祭りは大盛況でした。情報化社会の現代です。小さな自治体でも容易にノウハウを得ることができ、協力者が得られます。互いに知らなかった、埋もれていたものを掘り起こし、再起させることもできます。そういう意味ではIT化社会はよいと思います。
来年も是非、更に素晴らしいものにして参りたいと思います。

トコロザワンと一緒に写真撮りたかった(T-T)!
新陰流の演武も見たかった。薪藁の感じと参加者の所作からすると、なかなかのものだったと想像します。同門に演武やらせるか?それもいいな。

第2回滝之城祭り実行委員会の皆様、甲冑隊の皆様、ボランティアの皆様、大変お疲れ様でした。そして本当にありがとうございました。


平成二十五年卯月三十日
不動庵 碧洲齋