夢幻の祭り

昨日は群馬県甘楽町で行われた小幡桜祭りに参加しました。
祭りは今年で30回目だそうです。
ここ数回、桜祭りとは言っても桜の開花と一致できた祭りは少なく、見事に一致したのははじめて参加した2005年だけだったと記憶しています。

小幡は元々小幡藩があったところと知られています。
織田信長の孫、織田信良が立藩したために、江戸時代でも特別扱いでしたが、情けないことに歴代藩主は信長と違って経理に明るくなかったようで、7代を以て松平家に取って代わられました。以後、領地の特別扱いも解消されたとのこと。能力は血統では無いんですね。
そういうことから甘楽町の小幡の辺りは小京都のような町並みが今でもよく保存されており、周囲の町とは一線を画しています。

昨日の起床は3時半。出立準備をして4時に一路柏市まで。そこで海外からの同門を拾いました。スェーデン人2名とドイツ人1名。本来の方向とは全く逆ですが、機会があるときは可能な限り外国人に時代祭をみせてやることは私にとって非常に重要なミッションでもあります。

途中の禅寺にて坐禅。時間的にギリギリですが、なるべく出席したかったので。スェーデン人の2人は花粉症なのか体調が優れず、私の他はドイツ人の同門だけでした。まずまずよい体験だったっと思います。
本来は坐禅後に提唱があるのですがもちろんその時間は無く、一路小幡へ。珍しく120キロ以上で走りました。お陰様でやや混み始めていた関越自動車道でしたが定時の8時半までには到着しました。
先に来ていた方々に挨拶をしてから武装。先にドイツ人を先行させながら着させましたが、なんとか完了。隊列集合時間の10分前でした。
しかしそれから時間もあり、仲間たちと色々歓談していましたが、よく考えるとはじめて参加したときに比べて、この小幡桜祭りも大きく変わってきたように思います。2005年の時はこんなに人はいませんでした。観光客も然り。そして一昨年完成した日本庭園、国指定名勝 楽山園は圧巻です。この日の入場は無料ですが、これはお金を払ってでも入る価値はあります。パレードはここから始まります。

桜吹雪の舞う中で時折、勝ち鬨を上げながらの行進。幻想的です。観光客の皆様も非常に喜んでいた様子でした。同門も何か家で寝ているときに見ている日本の夢のような感じがして、現実か夢か分からなくなると言っていました。
今回は特別ゲストとして西郷輝彦さんが来ていましたが、いや、キマッてました。桜の下で乗馬姿の西郷さんを見た我々は思わず「殿!」と叫んだほど。
途中の八幡神社にて休憩。この場所も幻想的なほどに桜が満開でした。時折夢でも見ているかのような気分がしました。

画像


神社で数枚撮影しましたが、坂道を少し上がった辺りにあった八重桜のしたで撮影しました。あまり人が来ませんでしたが見晴らしがよく、とても素晴らしかった。同門たちは一様にホンモノの日本を感じていたようです。浅草や日光と何がどう違うのか、よく感じてくれたようです。

画像


そして出立。今回は大多喜の祭りのように何度も勝ち鬨の音頭を取りました(笑)。たまに腹の底から大怒号を発するのは気持ちよい。いや、本当です。
交番の前を通ったのですが、そこに女性私服警官が立哨していました。美人だったことは言うまでもありませんが、格好や雰囲気がドラマに出てきそうな感じで、とてもカッコよかったです。

帰陣して昼食。今回は30回目だからなのでしょうか、ちょっと高めの鶏飯でした。いつも食べている雄川の岸辺で仲間たちと食べましたが、非常においしかった。
そこで今回やってみたかったこと。岸辺から川までは距離がありますが、そこは人頭程度の石がゴロゴロしていて、しかも倒れたススキが覆っていて、要するに非常に足場の悪いところ。今回は甲冑を着た状態でどのくらい槍が遣えるか試してみたくなりました。

最初は危なげでしたが、なれてくると安定してきて槍捌きにもキレが出てきました。最後はただ動かしているのではなく、確実に突いたり打ったりできそうなくらいには安定しました。しかし太刀の鯉口はもうちょっと固くした方がいいな。

最後のイベントは帰陣式、三献の儀。例によってイベント業者のアクションがあり、鉄砲隊の演武、そして三献の儀。あまりうまくないと聞きますが、機会があったら私も食べてみたいです。アクションですが、あれはあれでおもしろいと思います。皆さんよく頑張ってます。ただ、私が目指している系統は重厚なヤツ(笑)。命中したら本当に怪我でもしそうな感じ。一発一発がずしんと響くような感じです。こういうのは息を呑むものだと思います。

そして解散。私と同門は楽山園を通りましたが、そこでいくつか記念撮影。こういう所で甲冑を着ての撮影というのはなかなかできませんからね。
この日は風もあり、気温もそこそこ。祭りの中では非常に甲冑を着ていると気特有の不快さがほとんどありませんでした。そしてこの桜、素晴らしかった。

画像


車まで戻り着替え。さすがに肌襦袢は汗を吸っていましたが、それでもいつもよりはずっと少なく。2領分の片付けを終えて帰路につきました。
帰路は北関東自動車道を通って東北自動車道に行き、そこから南下するルートにしました。途中羽生サービスエリアに立ち寄りました。例の江戸時代の町並みを再現したサービスエリアです。なかなか良かったです。今度来るときはもうちょっとゆっくりしたいですね。

帰路は甲冑を着たドイツ人とエネルギー問題、武道の話し、宗教の話しそして中国問題について色々話しました。彼も機械関係の仕事のようですが、中国製品には毎度頭が痛いようです。日本人やドイツ人からすると中国人の技術や経営に関する指向性は異星人級に思うと言うことで一致しました(笑)。

また柏の滞在先まで送り、そこでドイツ人からプレゼントを頂きました。正確には彼の先生から私宛と言うことです。ちょっと写真に撮り忘れましたが、ペーパーナイフ。スタンドは岩でペーパーナイフは中世騎士の剣、アレです、アーサー王のエクスカリバーです(笑)。気に入りました。

今回は同行したスェーデン人同門がたくさん写真に撮ってくれましたので、後日色々アップされると思います。楽しみです。


平成二十六年卯月十四日
不動庵 碧洲齋