原子力発電所再稼働について

先ほどFBの中で原発再稼働について経団連の榊原定征会長が発言したことについて、40-50程のコメントが掲載されていたのを見ました。
少し驚いたのは、ほとんどが「再稼働反対」だけど「全く対案がない」事。
反対と言うだけならうちの子供にだって言えます。
日本の電力の3割以上をになっていた原子力発電を今止めている状態に誰も危機感を持っていないことに愕然とします。

現在、その空白を火力発電所が代わりに稼働させていますが、その「代わりに」動いている火力発電所は当然ながら今まで動いていなかった発電所です。つまり古い発電所です。そしてそいつを稼働させるためにはオイルタンカーが紐切らずに往来させてなければなりません。今の日本では毎日タンカー2.3隻分の石油を消費しているそうです。その下には潜水艦などがウヨウヨしているんでしょうけど。
危険な中東地域を通り、気炎を上げている中国のまさにすぐ近くを通らねばなりません。今は台風も避けて通らねばなりません。
これがどれほど膨大な費用と手間を掛けているのか、あまり知られていないような気がします。私たち日本は日々タンカーが運んでくる石油にかかっているのです。
地震や津波で被害が出たらそれは大変ですが、今はそれ以上に火力発電に頼っていることにリスクがあると、経団連は考えているのでしょう。貿易業をしている私にはそれは理解できます。

個人的には原発は期限を決めて廃炉にしていくべきだと思っています。しかしその対案として、太陽光発電の完全義務化、地熱発電条件の緩和、潮力発電や風力発電の促進、メガソーラー拠点の増設、水力発電条件の緩和等々、やるべき事はたくさんあり、そしてそれらは技術的に難しい事ではなくなってきました。これらをフルに実行すれば、あるいは原子力発電に頼っていた3割程度は何とかなるかも知れません。

経団連だって原子炉の危険性はよく分かっていると思いますが、もしかしたら今はそれに優るリスクがあるのだと思います。比較的新しい原子炉を慎重に稼働させて、上記のように代替エネルギーが軌道に乗るまでと言うようなもくろみがあるなら、私は賛成したいところです。ただ「だめ」というのはあまりにも非現実的です。日本は世界に冠たる工業国であり、ちょっとぐらい電気が足りなくても何とかなる国ではないのです。ちなみに各家庭で節電しても、実は国家レベルで見るとそんなに大きな効果はなさそうです。トヨタの工場を一つ二つ止めた方がよほど効果が高い。各家庭の節電はあくまで家計を助けるプラスアルファ程度です。

繰り返しますが、日本のインフラ整備能力はダントツです。利権や権益が絡まなければ、再生エネルギーのインフラは比較的速い速度で普及できると思います。(そう信じたい)これを推し進めた上での原発反対にすべきではなかろうかと思います。

・・・と、思ったのでした。


平成二十六年文月九日
不動庵 碧洲齋