徒然なるままに

今、たまたまネットでニュースを幾つか見ていて思ったことです。
現在、日本ではホンダと三菱がそれぞれ新しい飛行機を送りだそうとしています。
ホンダはその名も「ホンダジェット」乗客が6人ぐらい乗れる小型ビジネスジェットです。
三菱はYS-11以後初となる小型旅客機MRJ(Mitsubishi Regional Jet)。
日本の会社としては久しぶりの航空業界への参入なので、その敷居は決して低くはありませんが、是非とも成功して欲しいところです。
どちらも民間会社ですからある程度売れないと赤字になってしまいますが、MRJで言えば少なくとも1000機ほど売れないとダメだそうです。ここは営業の踏ん張りどころでしょうか。

ホンダジェット
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MRJ
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一方、軍事方面でも大きく変わろうとしています。現在、日本は米国からステルス戦闘機を購入しますが、日本でもステルス戦闘機が開発中です。一説によると名称が「心神(しんしん)」と言うそうな。テレビでも紹介していましたね。なんかエラくシブい名前です。
現在配備中のF-2戦闘機などは米国との共同開発と言うことですが、見ての通り形はF-16戦闘機そっくりです。性能的には大幅に向上してますが、結局その程度です。理由は簡単で米国は日本に勝手に高性能の武器を開発させたくなかったからです。兵器開発というのは普通、その国家全ての科学技術が結集しています。その国の平均的科学技術を向上させてしまう魔物でもあります。だからアメリカは日本に過去の悪夢のように目覚めさせたくないというのはあります。

心神
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中国などの場合は特殊で、あれはほとんどパクリです。私の会社では中国に工場があるのですが、現地の下請け会社が作る部品のレベルは時折ひどい場合があったりします。(でも大丈夫、日本人社員がちゃんと現地で監督している上に、日本で最終組付けされた後も徹底的に検査されますから)ちょっとした道路建設機械如きが作れないのに最先端の軍事兵器は大量に作れるなんて言ったら、それは間違いなくイカサマです。普通の先進諸国にはそれに見合ったテクノロジーがちゃんとあって、市場にてごく普通に利用されているべきものです。

今回、米国が開発していいよって言ったのは、もしかしたらアメリカが世界警察の役割を降りたいと思っているからかも知れません。そりゃそうです。母国と全然関係ない砂漠にまで行って作戦を実行するバカさ加減に今まで米国民が騙されていただけで、そんなもののためだけに毎年何十兆円も使われたのではたまったものではありません。

妻が息子と海外赴任してた折、赴任先のサイパンに行きました。沖合にいつも4隻のタンカーが停泊していました。実はあれ、軍事物資を満載した状態で停泊させていて、一旦急あらばすぐに作戦地域に航行させるのだとか。準備をしておいてあるわけです。あれだけあれば1個師団がちょっくら展開するだけの物資ではないでしょうか。決して無駄遣いではありませんが、世界的に見てもかなり贅沢な準備の仕方であることは間違いありません。ま、そういう無駄なところを削って、もっと社会福祉に税金を使おうという機運になってきたようです。アメリカには国民保険も国民年金もないですからね。

今、日本では防衛予算はとても厳しく自主規制されていて、毎年ベースで5パーセントくらい。米国などは確か30パーセントぐらいではなかったでしょうか。普通の先進国でも10パーセント前後のところが多いそうですから、日本が今までどれだけ米軍に依存していたか分かろうものです。

防衛予算が増えると言うことはどこかが圧迫されると言うことです。防衛予算が少ないままでもいいじゃないかと思うかも知れませんが、何かあってからでは全く以て遅いというのが戦争で、「戦が起って俄に兵を練る」と言えば「腹が減ってから苗を植える」ようなものです。それをやったのが大東亜戦争後半。パイロットが育つのに5.6年。艦長が育つのに10年。使える歩兵になるのだって1年以上はかかりますし、現代戦ではそもそも「徴兵」された人がどこまで現代戦で使えるかはなはだ疑問です。しかも先の大戦と違って何かあった時の補償費もバカになりません。慌てて徴兵などしたら、ほとんどその場で負けたも同然です。軍事予算なんて言うシロモノはどこの国もこういうものです。

明治時代の政治家並に優れた外交能力を有する政治家がきら星の如くいるなら、まあ、今の軍事力でも大丈夫でしょうけど、今の政治家のレベルだったら今の防衛予算の倍以下はあり得ませんな。でも今の生活レベルをそんなもののために減らされたくないというのが正直なところです。

10年後、日本はもしかしたらまた、産業などでも再び花が開きそうな機運ですがいかんせん人が少ない。技術者が技術立国としてはあまりに少なすぎると言います。ソフトでもハードでも少ない。弊社とその周囲を見渡してもとても寒い様相。失速してもいいならそのままでもいいし、アゲたいなら今から必死になって官民一体で引きこもりや落ちこぼれを引きずり出して、教育して「使えるレベル」、ではなく「優秀なレベル」に育てなければなりません。しかしこれだけ平和になると発展途上国のようにハングリー精神がない。少し危惧感があります。個人的にはその為の移民には(どのためでも、ですが)反対です。基本的に移民が完全に成功した例がないから。ずいぶん昔の例では米国や豪州、ニュージーランドなどは比較的成功例かも知れませんが、20世紀以後ではほとんど成功例はありませんな。だから反対です。しかし反対できるほどの十分なネタも必要になるのが国際社会というもの。人が少なくなるなら少ないなりに工夫せねばなりません。決して人を増やせというわけではありませんが、ある程度の若い人口は絶対に必要です。

日本から戦争を仕掛けることはないでしょうが、周囲で戦争が起って実際に犠牲者が出たりしたら日本人は少し目覚めるのでしょうか。それを起こさないようにするため、僅かでも優れた政治家を選出したり、自衛隊の強化を計っているわけですが、どうもちょっとした紛争ぐらいは起きてしまいそうですし、隣の自称大国も10年先までも安泰だとはちょっと思えません。大変失礼な話しですが日本は朝鮮戦争やベトナム戦争で産業がのし上がってきた経緯が確かにあるので、次回そんなことがあった場合も日本社会は利用してしまうかも知れません。罪深いことではありますが。

バブルの頃と違って今の日本には欧州並みの熟成した発展が見られるように思います。そしてそれを後押しするのはより若い世代ですから、今後の彼らの活躍を期待したいところです。


平成二十六年文月三十日
不動庵 碧洲齋