報恩坐禅会

昨日は有休を頂いて、新座市にある平林寺に行って参りました。
そこで何をしたのかというと・・・坐禅・・・。
ただの坐禅ではなく、来年が臨済宗の宗祖・臨済義玄禅師1150年、ならびに翌平成29年に迎える日本臨済宗中興の祖・白隠慧鶴禅師250年の両遠諱を記念しての行事の一環です。
たまには違うところで坐ってみたいと思った次第。

昨日は快晴ではありましたが、風が大変強く、小春日和ならぬ小冬日和の気温でした。
自宅を7時頃に出て、東武線と武蔵野線を乗り継ぎ、新座駅からは徒歩で約3キロを歩き平林寺まで。バスやタクシーという手もありましたが、修行感を出すため敢えて徒歩。3キロは自宅から会社の通勤でも良く歩く距離なので大したことありません。

・・・が、平林寺の所領を目の前にビツクリ。巨大な森が果てが見えないくらい先までズーーーーーッと続いてました。色々あって平林寺の境内はおおむね長方形なのですが、どの一辺も長大。ねグーグルで周囲を測ったらざっくり3.5キロもありました。後で聞いたところでは東京ドーム9個分だとか。建長寺や円覚寺よりもずっと広い敷地のようです。

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向かいの角には新座市役所がありました。こんなところにあったんですね。そこからひたすら500メートルの直線をずっと歩くと、やっと遠くに入口が見えてきました。入口は入れるようになっていて、報恩坐禅会の案内もあったのでそのまま入りましたが、通常であれば入場料500円か(苦笑)鎌倉のお寺よりも高いようですが・・・。

中に在る建物群は茅葺きが多く大変立派です。今時茅葺きの建物をキープするのは大変な労力がいると思います。
写真を撮りつつ、ずんずん中に入ると本坊に雲水さんたちがいたので受付を済ませて記念品が幾つか入ったバッグを頂き控え室に案内されました。
これまた大きな建物です。着替えと言っても私は作務衣でやってきたので着替える必要もなく、荷物を置いて東司(トイレ)に行くと長徳寺の先輩居士Tさんと会いました。
以後行動に共にしました。
本堂にて説明を受けましたが、35名中、ほぼ全員が体験者。8割近くが比較的長い間禅をしている人のようでした。読経では5.6人を除いて皆般若心経を暗唱していました。(でも頂いた経典は今回の記念行事のために作られたものなんですけどね)早速坐りましたが、1/3ぐらいが結跏趺坐。しかし大半がちゃんと坐れているようでした。それにしても1柱が20分だと短かったな。文字通りあっという間でした。

参加者は想像通り、私の親の世代ぐらいかそれよりはちょっと若い世代が8割以上。私と同じぐらいの年齢の方は3.4人、それと私より若そうだったのが2.3人。まあ平日なのでヒマと時間のある方しか参加できませんよね。

3柱終わって立ち上がったときに後ろにひっくり返った人が1名いましたが、それ以外は程度に差はあってもまずは問題なさそうでした。
斎座(昼食)はうどん、禅寺では一般的です。書院に行くと既に準備してあり、詳細な手順は省きますが作法に則って食べました。お替りがあったので2杯目はたくさん入っているのを頂きました。汁は飲まなくても良いと言われましたが、雲水さんや過半数は飲んでいたので私も飲みましたが、元々飲める程度に薄く作られていて、しかもうまかったです。
食後は寺の建物の中を一巡。開山堂には歴代住職の位牌だけでなく、「知恵伊豆」で知られた松平伊豆守の位牌や総代(檀家代表)の大変立派な位牌もありました。
また初めて本物の僧堂を外側からですが見ることができました。

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大変素晴らしかったのは寺庭。建長寺や円覚寺に匹敵する広さです。先々代の住職が元々現在の半分だった庭を広げたとのこと。通常の拝観では見ることもできないそうなのですが、今回は特別に庭に入ることも許されました。
その後は雲水さんに連れられて松平家代々の墓所など、周囲の散策。
そこで話していて驚いたのは、本日色々準備をしている雲水さんたちは何と僧堂で修行中の雲水さんたち。普通、僧堂のある大本山では修行中の雲水は本当に必要な時以外は一般市民に触れることもなく、ひたすら修行に打ち込んでいるのですが、ここでは寺の行事やイベントなど、結構な割合でヘルプに駆り出されているそうです。もちろん、案内してくれた雲水さんはできたら寺務の雲水がもっといるといいんですけどね~、とは言っていました。

小さい大本山やこのように僧堂はあっても規模的に大きくない寺はこういうのが普通なのでしょうか。なかなか大変です。

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午後はまず老師の提唱から。現在の老師は比較的若く、円覚寺の横田老師と同じぐらいのようです。
運動はしても食べた後だから眠かったなぁ~。
前半戦の睡魔に打ち勝って隣を見るとT先輩が爆睡。いびきが出始めたので2.3回膝をゴンゴンとすると収まりました。あぶないあぶない。もっとも、周囲を見渡すと雲水のほとんど寝てたし、参加者の過半数も寝てましたけどね。もうちょっとひねった話しの方が良かったように思います。

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最後には白隠禅師和讃も読経しましたがさすがに般若心経と違って暗唱できた人は少なかったようです。ただ、般若心経にしても白隠禅師和讃にしても節回しが違うので読むのが大変でした。

その後2柱坐ってアンケートを書いて終わり。
なかなか入れないところでの坐禅だったので良かったとしましょう。
帰路はT先輩とタクシーで駅まで、昼がうどんだったので腹が減り、少しファミレスでごちそうになり帰宅。

今回、坐禅では面白い坐り方をしました。腹の底から「むー」少し口を開いて声を出すやり方。もちろん大声ではありませんが、数息観と違って現実に声に出しているので、意識の中で数える方法よりも意外に集中しやすかった。初心者にはなかなかいいかもしれません。

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帰宅して記念品を開くと、老師の揮毫「喫茶去」とこの統一イベントのために作られた茶碗一対。相国寺管長有馬老師が描かれた喝と達磨入り。禅の雑誌や箸?バッグもロゴ入りです。まずはなかなか手に入れにくいアイテムなので、大事にしたいと思います。


平成二十七年弥生二十五日
不動庵 碧洲齋