とある国際交流の1日

昨日は有休を取ってアルゼンチンの同門友人4人をあちこちに案内しました。
1人とは20年来以上の友人で、エアメールでやり取りしたこともありましたが、当時手紙が一往復するのに1ヶ月以上もかかったものでした。日本から見て最遠の場所ですが、今はインターネットのお陰でいつも会っているような感じになれます。そういう意味でインターネットの普及は大変有難い。

友人以外の3人は初来日でした。早速日本の感想を尋ねてみると・・・
「どこで何を食べても完璧なくらいにおいしい」
「コンビニの食べ物がいつ行っても信じがたいほどに新鮮」
「電車の運行が恐ろしくなるほどに緻密。しかも1社だけではない。」
「ゴミが落ちてない。アルゼンチンでは考えられないほどにきれい。」
「出会う人々が皆、高い素養があり、そしてとても礼儀正しい」
「斬新なのに質素なデザインの建築物が多い。」
「それでいて古い神社や寺が時折普通に存在していることに驚かされる。」
(中国人はアルゼンチンにも大量に移住して、大変な迷惑をかけているそうです)
などなど。
自分の口から放つ自国礼賛は大変臭くてあまり好きではありませんが、外国人たちの口からそのような言葉を直接聞けるのはとても誇り高く感じます。
ちなみにアルゼンチンも移民国家ですが、日本の人口が減ってきたのを受けて、一部の団体は他国からの移民も視野に入れていると言ったところ、「それは絶対にいけない」というのが持論でした。特に移民者数が多くなるであろう中国や朝鮮から来るのであれば尚更とのこと。

まず始めに行ったのが峯ヶ岡八幡神社。友人とその道場のご祈祷を受けるためです。この神社では既にアメリカ人、ロシア人の友人がご祈祷を受けました。このご祈祷の姿を見ると、日本の神は何でも受け入れるんだなぁと感慨深くなります。そして異教徒であるはずの彼らでも至って普通に頭を垂れる。これがあるべき日本の姿だといつも思います。
祈願は「武運長久」。祝詞は宮司が書き上げたもので、今回感銘を受けたのは「アコンカグアの峰の如く、高くも強き志を持つ・・・」という節。ちゃんと国に応じてアレンジしてくれています。これがとても嬉しく思います。そして武運長久を祈願する場合は神社で陣羽織も用意してくれます。さすが八幡神社です。

ご祈祷を終えてからがサプライズ。友人の弟子3人にナイショで甲冑を準備していたのですが、ご祈祷後に境内で彼らに装着させました。友人は以前に一度だけ、私の家で着たことがありましたが、さすがに神社は初めて。みんな子供のように喜んでくれました。
しかし着ている最中に社会科見学で近所の小学1年生がたくさんやってきて、物珍しそうに見たり触ったりしていました。私は日本から一番遠い国から来た友人であること、日本の武道を学びに来たことなどを話しました。彼らの心に残ってくれるといいですね。

色々な場所で色々なポーズで写真を撮り、2領の甲冑を1交替させ、気が済んでから神社を後にしました。本当は川越にでも行きたかったのですが、初来日の友人の弟子たちはどうも東京スカイツリーが気になるらしく(笑)。早速、スカイツリーにGO!何せ見えるので道も違えず楽々と行けました。(もちろん知った場所ですし)到着するとまず昼飯。1人がとんかつが食べたいというので探すとありました。場所が場所だけに少々高かったですが、皆大変おいしいと言って食べていました。

それから展望台にGO!一旦外に出ると、その巨大なタワーの偉容に驚き、たくさんの写真を撮っていました。平日だけあって結構空いてましたが、それでも上に昇るまでは1時間はかかったでしょうか。今まで行った中では一番空いていたように思います。
展望台を一周した後、更に上にも昇りました。皆さん大変興奮の様子。とはいえ一番上まで昇ると大人で3000円以上もかかるので正直高いです。しかし450メートルからの眺めというのはなかなかで、ヘリコプターなども同じ高さか低いところを飛んでいるのが分かりました。あいにくやや曇りで富士山は見えませんでしたが。

弟子の1人がアルゼンチン海軍の士官だそうで、色々話しが弾みました。

展望台でどうしても喉が渇いていたのでジンジャーエールを友人が注文してくれましたが高いのなんのって。450円で多分160cc程度にたっぷり氷が入っていた感じ。普通のコップ2/3以下ぐらいです。全く暴利を貪っているな。飲み物を持っていかなかった時分が悪いですが。

帰路はうちの最寄り駅まで連れて行き解散しました。お礼にアルゼンチン産のワインとコーヒーを頂きました。

帰宅後、車があると言うことでホームセンターで思い買い物を頼まれ、いつも通りに一通りの家事をしたらもうクタクタで電池切れ。風呂には入りましたが10時前に寝てしまいました。幸い今朝は気持ちよく5時前に目覚めました。

このような国際交流は年に何度もしていますが、そういうときは改めて日本の良さが分かると共に、世界の多様さも感じることができます。


平成二十七年水無月十一日
不動庵 碧洲齋