第2回秩父巡礼(2015年)所感 - 参 -

13番でも相変わらずの雨。13番には1番札所同様に巡礼用品が売られている。
また、本堂以外に般若経が入った回転式の棚が収められた倉があり、それを1回転させると、それを読経したのと同じ功徳があるという。鎌倉の長谷寺にも同じものがあったが、こちらの方は結構重かった。

13番札所 撮影した本堂に紅輪が映っていた
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13番を出て一路14番へ。600メートル足らず。閑静な住宅街の中にある。そこで御朱印を頂き、また引き返す。150メートルほど戻ると今宮神社というのがあったので立ち寄ってみる。何でも龍神様を祭ってあるとか。竜神観音が境内の入口、池の畔の木のうろに安置してあった。これまたなかなか美しいものだった。橋を渡って本殿の近くに行くと左手に巨大な樹木があった。今まで見てきた中では一番大きかった気がする。龍神木という欅だが、樹齢は優に1000年超だとか。奈良時代がどうのと書いてあったので、ざっくり1300年ぐらいか。龍神木にはあちこちに洞があるが、そこは龍の住処とも言われている。実際に平成の世になってから、神社に安置してある龍の彫り物が動いたかと思うと空に竜巻が起り、龍が龍神木の洞に入っていったのを複数人が見たと言うことだ。にわかに信じがたいが複数が見たのだからウソではないのだろう。大変印象深い場所だった。

14番札所
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今宮神社
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龍神木 かなり大きい
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次に秩父鉄道方面に行く。線路沿いにある15番札所に行行ったものの、結構強く降ってきた。遍路笠は丈夫で水は全く通さなかった。
第15番札所は山門のすぐ前を鉄道が通っていて、踏切を越えてすぐ境内に続く階段となっていた。ただし階段は工事中だったので裏手を回って参詣した。寺はコンクリート製だが形はある程度伝統的な洋式を守っている。珍しく真っ白な寺だった。
その後、秩父神社に参拝してから16番札所に到る。
16番の境内には酒樽を使って作られた茅葺きのお堂があり、大黒様が安置されていた。大黒様よりもお堂がユニークという印象が強かった。その他に四国遍路の本尊の写しが回廊にずらっと並べられていて、大変素晴らしかった。

15番札所
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16番札所の酒樽大黒
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この段階で16時を回っており、時間的にやや迫ってきていたので今年度の巡礼は16番で打ち切りとした。
相変わらずの雨天の中、車を止めてある13番まで戻り、一路宿に向かった。
宿は思っていたよりも市街地から離れていて遠く、小さな集落の中だった。外見は洋風で結婚式なども行える設備もあった。
中は和洋両方の部屋があり、大浴場もあったが、すぐ隣が系列会社の温泉センターがあり、宿泊者は無料で利用できたため、そちらに行くことにした。近所には食事をするところもないため、そこで食べる。
結構な田舎にあるにもかかわらず中はなかなか素晴らしく、驚かされた。巡礼の疲れを十分に癒して食事を取り、部屋に戻ってしばらく武友と語った後に就寝した。

翌日は8時半頃、ゆっくりと出て一路三峯神社へ。久しぶりに行ったが、改めて三峯神社の荘厳さには圧倒された。様式は日光東照宮に近い。
偶然にもその日、雅楽による七夕のみにコンサートがあるという事で6人編成の雅楽を聴くことができた。6人編成はなかなか見られない。同門も大変喜んでいた。
また、雲海に僅かに浮かんで見えた奥社が神秘的だった。
数年前に突然、本殿すぐ前の石畳に現れた龍の顔というのがあったが、印象的だった。秩父には龍に関わる伝説や逸話が多い。しかも前日の今宮神社のように平成の世になってからも起るというのは吉兆なのだろう。

三峯神社 山門
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らくだのこぶのような山が奥宮
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奥宮を遙拝する展望台
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数年前に現れた龍
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その後、三峯神社を後にして26番の寺へ。26番の寺は来年か再来年に巡礼できる予定だが、今回訪れたのはここの住職が禅の師匠の後輩で、坐禅会の折にたまたまその話を聞いたためだった。偶然にも住職は納経所にて寺務をされていた。
少し話をして、境内を撮影してから出立、今回の旅を終えた。

26番札所の鉄製観音
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今回は第7番から第16番までの11ヶ寺を巡礼し、歩数にして約30000歩、時間にして7時間、距離にして約20キロだった。20キロを歩いたというのはここ最近なかったが、思いの外あまり疲れなかった。今回は特に寺の半分は市街地に集約されていたために数を稼げたが、次回からはそうもいかなくなる。

郊外の寺は案内板が多く、ほとんど迷わずにたどり着けたが、意外にも市街地の寺の案内板は少なく、少し迷うことがあった。
巡礼と行っても実際に全部歩く人は2割もおらず、ほとんどが公共交通機関や自動車、バイクを使っての巡礼のため、2日もあればほぼ回ることができる。年配の方になると歩くのは難しいと思うが、若い内に巡礼を志すなら是非とも歩いてもらいたい。

私の巡礼の手順を少し。
今回は雨が多く、大変手間取ったので寺では般若心経を読経して賽銭、その後に御朱印をもらうだけにとどめた。最初の寺だけ、自宅で読経しているのと同じ、幾つかの経典も唱えた。実際はなるべく忠実にしたかったが、同門は外国人にも拘わらずちゃんと般若心経を読経するので、なかなか時間もかかり。(私に合わせるのが難しいので別々に読経)
ロウソクや線香も持って行ったが、今回は全く使わず。晴天であれば荘厳のために全ての寺で使いたかったが今回は無理だった。
今回雨天の中の巡礼だったので雨具について。上下セパレートのカッパは降りが激しいときのみにすべきで、小雨や大した降りではないときはレインコートやポンチョの方が巡礼には向いている。私の使ったセパレートのカッパはゴアテックスの登山用のものだったが、かなり蒸して快適ではなかった。次回からは要検討。履き物は普通の靴でも十分。履き慣れたモノが良いと思われる。蒸したので上はTシャツの上に笈摺を着た。遍路笠はベルクロで止めるようにしてもいいかもしれない。
道中の写真も撮るのであれば、カメラはやはり防水が好ましい。

このような時代なので、道案内のためのスマホはあった方が便利かと。私は特に必要を感じなかったが、田舎道で旅館に行くときなどはあった方が良いかも知れない。

秩父嶺の
遥か霞みて
果てもなき

我が行く道も
終わりなくして

平成二十七年文月九日
武神館 不動庵道場
不動庵 碧洲齋