豪州からの帰国

昨日、息子がホームステイしていたオーストラリアから帰国してきました。
離日期間は16日間。豪州滞在期間はほぼ14日間。家族から離れて単独で生活した期間としては最長です。
海外に行った回数としては4回目、11歳にしてはまずまず多いと思います。

出口から姿を見せたとき、先ずはほっとした安心感がありましたが、付き添いの地上スタッフさんとは仲良くなったらしく、「将来宇宙飛行士を目指しているんだって?すごいねぇ。」と言うので、私は「なので今回のオーストラリアはちょっとした予行演習です。月の35万キロとか火星の2億キロに比べたら8千キロという距離は散歩のようなものです」と言うと、息子もまんざらではなさそうににやりとしました。

電車の中で今回の旅で一番記憶に残ったことは何かと尋ねました。
それは成田空港で私たちと別れて、飛行機が飛び立つまでだったそうです。
不安で泣きそうになったとか。
私も初めてアメリカに留学した時、そんな気持ちだったのを良く覚えています。
帰路は逆に全然余裕だったとか。子供というものは一旦経験すると大変自信が付きます。

滞在中、言葉が通じないことや、寒かったことなど大変なことが多かったようですが、総じて行って良かったとのこと。この狭い日本の中で日本人とだけ付き合うと世界が見えなくなります。
地理的に外国がリアルにあることすら忘れてしまいそうです。
ネット上の「外国」は正直いびつに映っています。為政者の都合の良い一面を見せたり、メディアが儲かりそうな一面を見せたり。視聴者が見たい一面を見たり。
リアルな海外は一面ならぬ全面を見て触れることができます。

次の百年は異文化、異国にどのように接することができるか、どのように付き合えるか、これが分かる人はよりよい精神文化を保てると思います。ネットが普及してきてからネットそのものからも端末からも精神的な貧困が生み出されている気がします。こんなに楽に個々がつながり合えるにもかかわらず、昨今は全く噛み合わないような事態すら生み出されています。目が見えない人に「赤」を説明するような気分です。

違う他の文化を知ることは自らを知ること他なりません。
これをどれだけ知っているかというのはかなり重要なポイントです。
他の先進国に比べて同じ価値観に囲まれすぎているきらいがある日本では特に、自覚を持って異文化に接していきたいものです。

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平成二十七年葉月六日
不動庵 碧洲齋