最後のフロンティア

今から55年前の今日、人類は初めて宇宙に進出しました。言わずと知れた旧ソビエト連邦空軍少佐ユーリイ・ガガーリンが搭乗したボストーク1号によるものです。今まで人類は色々な恐怖と戦ってきたと思いますが、ガガーリン少佐の恐怖たるや人類史上最大ではなかったかと思います。文字通り前人未踏の境域でしたから。
ガガーリン少佐は息子にとってヒーローでもあります。

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私は大気圏突入カプセルの実物大模型を見たことがありましたが、本当に人が1人、やっと入れる程度の球です。米ソの宇宙開発競争に勝つため、失敗する可能性が極めて大きかったにも拘わらず実行され、そして帰還しました。

冷戦時代は一般市民にとっては大変迷惑なものでしたが、唯一素晴らしいと思ったのは宇宙開発競争。その宇宙開発競争に関して言えば、冷戦後も着実に進められ今やISSにはアメリカ、ロシアをはじめ多くの国が参加し、あろう事かその中でも日本人が米露に次いで一番多くの宇宙飛行士を送り出しています。これは本当に誇るべき事です。

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「宇宙、それは最後のフロンティア」とはかのスタートレックの有名な言葉ですが、世界中で不幸なニュースが灰のように舞っている中で、宇宙開発だけは今なお燦然と輝いています。人類が本気で取り組まねばいかんともしがたいスケールであることは皆理解しています。一国で何とかできるという規模を超えています。今よりもっと本気で取り組んでいく内に、各国で蒙昧にも固守しているエゴの愚かさに気付けば、宇宙はいささか出口を失いかけている人類に何か道を示してくれるのではないかと信じたいところです。


平成二十八年卯月十二日
不動庵 碧洲齋