2016年度 第3回秩父巡礼の旅 壱

秩父巡礼は今年で3年目になります。
初年度は1番から5番まで。
去年は6番から16番まで。
今年は17番から30番までを予定しました。

スケジュールの都合で宿泊は1日だけ。
22日の4時に家を出て、一旦柏のホテルに滞在するロシア人の友人を拾ってから一路秩父へ。
到着は予定よりも30分以上も早く。25番の久昌寺の駐車場に車を止めて最寄りの駅である浦山口駅まで。既に結構雨が降っていたためにポンチョを着込みました。
昨年の経験で、雨具はセパレートよりもポンチョの方が遥かに利便性が高いという事を学びましたが、ズボンもできたら防水性がある方がよく。ただ普通のビニールのズボンでは蒸れるので、登山用のゴアテックスがよいようです。しかし小雨程度ならほとんど濡れません。
また、菅笠は今回も大変役に立ちましたが、事前に防水スプレーを吹いたにも拘わらず、初日の後半から裏側に雨が滲んできました。2日目も滴るような事はありませんでしたが、次回も雨だったら多分もっと劣化すると思います。ニススプレーを吹くべきかどうか、ちょっと検討したいと思います。
大失敗だったのは靴。はき慣れたスニーカーを持っていきましたが、駅に行く途中に足底のパターンが刻まれている表面のゴム板がペロンと剥がれてしまいました。事前に入念なチェックをしなかったのが悔やまれました。靴底そのものが剥がれたわけではなかったので、歩行には全く支障はありませんでしたが、左右の感覚が違うと疲れるので、たまたま同行が持っていた地下足袋を借りて履きました。
基本、靴は臨機応変にすべきで、雨天でなければはき慣れた軽い靴がベストです。地下足袋は日頃から履き慣れていないと親指が痛くなるのであまりお勧めしません。私も地下足袋は割に良く履きますが、それでも今回、親指が痛くなりました。また、どうしても地下足袋が良いというのであれば、足底がエアになっているエア地下足袋がお勧めです。これは現在修験道を修行されている方々も愛用している事が多いものです。普通の地下足袋では固い路面を歩く際は結構足裏を痛めます。いずれにしてもスニーカーがお勧めです。
雨天が予想される場合は防水性のあるものを。水が滲みてくると足の中は摩擦が大きくなり、痛める可能性があります。更に言えばあまり履き慣れない靴も良くありませんので、日頃からある程度履き慣らしておく必要があると思います。
秩父鉄道はSUICAが使えません。使えると便利なのですが。今回は浦山口駅から秩父市中心まで2駅。駅で待っている間に地下足袋に履き替えました。

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秩父駅に到着すると第17番札所定林寺まで。市街地に限って言えばあちこちに巡礼道の表示があるので分かりやすい。
17番札所は住宅地の中にある小高く盛ったところに立っている小さな寺でした。

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その次、18番は国道に面した曹洞宗の寺院、神門寺でした。如来堂?というのか如来さまが幾つか安置されていたお堂と不動堂がありました。また納経所では1番ほどではなくとも13番札所慈眼寺程度の規模で巡礼用品が販売されていました。また、納経所とは別棟の休憩所もあり、なかなか設備は充実しています。巡礼に力を入れているのか、トイレなどはどんな小さな札所の寺にも必ずあり、しかもそこそこ新しいものが多く。

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神門寺不動堂

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19番札所は龍石寺、圧巻だったのはこの寺自体が地面にこんもりと半ば顔を出している巨岩の上に立っている事。境内に立つと地面がほぼ岩である事が分かります。本堂もなかなか大きい。納経所は新しくしたばかりのようです。納経所の前の庭に咲いている彼岸花がよかった。荒川に面した北側が切り立っていて岩の上である事がよく分かります。

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20番までは荒川を渡りました。国道の橋とは別に歩道用の橋があります。旧橋だったところを歩行者用の橋に作り替えたようです。荒川は白く濁っていました。多分石灰石なのでしょう。結構な白さに驚きました。


歩行者だけ通れる狭い道を通り、20番札所に。荒川のほとりにあります。ただ樹木が多いので荒川は見えません。本堂は結構古く、本堂の中にベンチがあったのでそこで装備を解いて読経して御朱印をもらいました。お堂は岩之上堂と呼ばれていますが、その目の前の楓は多分秋になると大変美しい見栄えになると想像します。

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21番札所観音寺はそれほどこれと言って特徴がある寺ではありませんでしたが、道沿いで大変分かりやすく助かりました。雨に濡れない場所が少なかったのがやや難点でした。

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22番童子堂は山門が茅葺きになっていました。中の仁王像はちょっとコミカルな表情でしたが。庫裏は新しくなったばかりのようでしたが、本堂自体は古いままでした。ここも濡れずに済む場所が少なくやや難儀。手水場に装備を置きました。

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そこから山側に進路を取って23番札所音楽寺。著名なミュージシャンとかが来るそうです。寺は山腹にあって公園などもあります。既に閉鎖されて久しい感じでしたが昔は旅館や食事処もあったようです。

・・・さて、今回はここから道を間違えるという大失態をしてしまいました。よりによって山中で(笑)
本来は21-22番札所のあったケンドウ2号線まで降りるのですが、23番札所前の道を72号線と勘違いをしてそのままテクテクと歩き始めてしまい・・・
そこは秩父の観光名所である秩父ミューズパークを縦貫している道路でした・・・。奇抜なデザインの音楽堂を過ぎた頃に「ん?」となり、昼食を兼ねて屋根付きの休息スペースで食事を取り、初めてGPSを起動させて位置確認。やはり道を間違えた模様。山中なので大きく迂回するしかなく。

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結局当日宿泊予定の旅館の前を通り、大きく迂回して24番札所法泉寺に到着。約5キロも余計に歩いてしまいました。やれやれ。そこで履いていた地下足袋から、元のシューズに履き替え。地下足袋が雨に濡れて親指を締付けてかなり痛くなっていたためです。地下足袋とは言え最近はほとんどエア地下足袋以外は履かないのでちょっと辛いものがありました。この法泉寺、なかなか長大な石階段があります。

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山門
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さすがにくたくたです。
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久昌寺の池
また旅館の前を通って一路25番札所久昌寺まで。到着したのは15時を少し回った頃。結構こたえました。久昌寺は離れたところに山門があり、まっすぐのところに観音堂があり、観音堂を上がって池の端を歩くと寺が見えてきます。天気がよければきっといい眺めだと思います。

22日は距離にして約18キロ。道を間違えなければ13キロ程度でした。合計9ヶ寺の巡礼。
旅館は巴川荘という100年ぐらい続いている旅館。客は我々二人だけのようでした。温泉ではなかったものの、樹齢2000年以上の古代檜風呂があり、まずはそこに行き一休み。それから市街地に車で行きました。まずは靴。私の靴もそうでしたが、同行の靴もスニーカーではなかったので歩行に適した靴を買い求めました。幸いにも東京靴流通センターがあり、なかなかよいものを比較的安く買う事ができました。
食事は幾つか見て回りましたが結局ラーメンの幸楽苑。ラーメンセットでかなり腹を満たしてから旅館に戻りました。再度風呂に入って布団を敷き、明日のプランを検討し、少ししゃべってから早めに消灯しました。

平成二十八年長月二十四日
不動庵 碧洲齋