百度参り

世はコロナウイルスで賑わっていますが、この第3波は前の二つを遥かに凌ぐ勢力のために医療インフラをかなり圧迫しているのみならず、日本社会にも暗い影を落としています。東日本大震災での死者は約2万人で、コロナウイルスは約4500人程度の死者ですが、社会に与えた打撃というのはコロナウイルスの方が優っているように思います。

とはいえ、例えばアメリカでは40万人もの死者を出していて、太平洋戦争時の死者数29万人を上回っています。世界全体では200万人を超えました。1世紀前のスペイン風邪では最大推定で5000万人の死者が出たそうです。それに較べると医療科学の発展や公衆衛生知識の発達が多少は役立っているのかどうか。ともあれ日本に較べて多くの他国では比較にならないほどの悪い状況が続いています。

私は世界中に友人がいるのですが、中でも特に親しい米国とロシアの友人がとうとう感染してしまいました。感染してから既に1ヶ月半にもなりますが、ニュースになっているように後遺症で今も苦しい様子です。やはり肺にダメージを与えるようです。我が事のようで私も苦しくなります。

ということで新年早々、何かできないかと思案しておりましたが、まずは新年の座禅会で無念無想の内に祈りを込めて坐りました。10日早暁は大変寒く、多分-5℃前後はあったと思われます。一心不乱で坐りました。

で、その時にふと思いついたのが「百度参り」という参拝方法。時代劇などでよく、病気のお父っあんのために健気な娘が近所の神社でやっているあれです。ネットで調べると人に見られてはいけないとか、裸足でやるとかありましたが、取り敢えず基本は拝殿前から百度石ないし鳥居を100回往復して参拝すると言うのが基本のようでした。

座禅会の帰路にいつもよく行っている峯ヶ岡八幡神社に行き、友人でもある宮司にその旨を話しました。本人も実際にやっているのを見た事はあまりなかったようでした。時間的にどの位掛るのか見当も付きませんでしたが、鳥居から拝殿前まで大体100メートル、往復で200メートル、それを100回だと20キロってところでしょうか。距離はあまり意識しませんでしたが。病気平癒のお守りを二つ買ってから早速始めました。裸足も考えたのですが、仕事に差し支えがあったり、我が身を傷つけるのはよろしくないと思い止めました(というよりさすがに裸足で20キロはちょっと)。回数を忘れそうになるので紙切れとペンを用意して、正の字でカウントしていきました。

週末で成人式前という事もあり、和服の女性や政治団体、色々なご家庭がご祈祷に来ていました。それ以外も近所の方々がお参りに来ていました。
その中で黙々と鳥居から拝殿前まで往復をしましたが、5時間ほどで結願致しました。丁度宮司も手が空いたのでしばらく社務所にて休ませていただき、その後帰宅。距離を測ったらやはり鳥居から拝殿まで100メートルでした。不思議なもので距離があるため、毎回毎回の参拝にはかなり熱心かつ丁寧に祈る事ができ、疲れはほとんど感じませんでした。宮司もその祈りはきっと叶うと仰って下さったのでそう信じます。
残念ながら手にしたお守りは現在、アメリカにもロシアにも送る事ができません。物品の国際宅配が完全にストップしているためです。これは解除後に送ろうと思います。

あまり大きな神社ですとかなり難儀しますが、近所の小さな神社でしたらそれほど大変な事ではないと思います。参道を歩いている間は自分と神の関係について色々思いを巡らせる事ができた、いい時間でした。また、ひたすら神に祈るだけの行為というのも現代人にはなかなかなない機会です。たまにはこのようなチャレンジをしてみてはいかがでしょうか。願いが叶いそうな気がする事請け合いです。

令和参年睦月十七日
不動庵 碧洲齋

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