建長寺水無月坐禅会 所感

今回、坐禅会の先輩と共に年に2回ある建長寺坐禅会のうちの6月の方に行って参りました。 座禅は17年ほどやってますが、宿坊の宿泊は何度もあるものの、こういう坐禅会での宿泊は初めて。 朝7時に出立、北鎌倉には丁度9時着。2時間掛かります。今少しこの距離が短ければ足繁く出掛けられるのにと思います。駅で先輩と待ち合わせそのまま目の前にある円覚寺へ。今や禅宗界の寵児と見做されている円覚寺管長猊下横…

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およげ!たいやきくん

昨日臘八坐禅会第6夜から帰宅して風呂に入ったのですが、湯船に浸かりながらふと思いついたことがあります。あの「およげ!たいやきくん」の歌詞についてです。 「まいにち まいにち ぼくらはてっぱんの うえで やかれて いやになっちゃうよ」 で始まって 「おじさん つばを のみこんで ぼくを うまそうに たべたのさ」 というショッキングな終わりの歌です。 確か私が初めて所有したLPレコ…

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親子旅 上州の山へ

水曜日は埼玉県民の日で学校が休み。私もそれに合わせて有休を取りました。 今年4月に尊敬していた方が他界されたため、その墓参を兼ねて息子とドライブをしました。 行く先は日本で最も深刻な限界集落として知られている群馬県南牧村にある黄檗宗黒瀧山不動寺。そこの住職は私に初めて禅の手ほどきをしてくれました。 混んでいなければ2時間少々の道程でしたが、そう言うときに限って大事故を起こす輩がいるものです…

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自意識について

太古の昔、原始時代では「自分で自分を見る」ことができたのは波が立たない水面だけでした。それから何万年か後、多分自意識が強かった人でしょうか、石を磨いて自ら映す事を思い立った人がいたようです。 考古学的に一番古いとされている鏡はトルコにあるチャタル・ヒュユク遺跡で新石器時代後期に当るそうです。ここで黒曜石の鏡が発掘されました。ざっくり言えば今から1万年ほど昔のことです。 その後人類…

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秩父巡礼 平成三十年 第五回 結願

今回の巡礼は結願、つまり最後ということでかなり余裕があり、相棒ロシア人のたっての希望で蒸気機関車に乗って現地まで行くことにしました。 秩父鉄道では毎日1往復、熊谷駅から三峰口駅までSLが走っています。ちなみにこの秩父鉄道のSLが都心からは一番近いSLだそうです。しかし今回の予定は8月13日と14日、かなりの混雑が予想されたので指定席の予約ができる1ヶ月前に速攻予約を入れました。幸い…

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皐月晴れ

坐って何かを得ようと期待している間は幾ら坐ったところで得られるものはない。 何か特別な見性体験を期待する内は何も起こらない。 師匠が良く言う言葉です。 悟りを得るときは何かピカッと閃いて何か偉大な体験をするように思われそうですが、恐らく印可を受ける程の境涯の深まりというのは多分、そういう特殊な体験を通さない人が9割とかではないかと思うことがあります。 そういう特殊な体験は間違いなくあ…

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深川巡り

今日は何となくふらっと、深川経由で浅草に行ってきました。深川不動堂を一度観てみたかったからです。深川不動堂・・・う~ん、ちょっと寺としてはどうでしょう、何と言うか成金っぽくて好きになれませんでした。重みを全く感じられなかった。ただ朝早くに行ったためかなり空いていました。で徒歩で深川江戸資料館に向いました。 途中偶然、ブルーボトルコーヒーショップがあったので入ってみましたが、内装はコ…

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三人寄れば文殊の知恵

当流では毎年、宗家が漢字4文字で何らかのテーマを掲げることになっています。 今年は「文殊慈心」でした。 数年前から疑問に感じていた諺がありました。 それが「三人寄れば文殊の知恵」です。 「文殊」とは言わずと知れた智慧を司る菩薩。禅宗の僧堂の入口にも安置されていることがあります。 元々、この文殊菩薩が司っている「智慧」は、仏教で言うところの「悟り」を拓くための智慧を指していた…

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大樹

妻の父方の祖父は去年、100歳で他界しました。 親族で100歳というのは初めてでしたが、やはり改めて凄いと思ったものです。 その配偶者、妻の祖母は98歳になります。おじいさんが亡くなってからは老人介護施設に入所していますが、それまでは二人で生活していたというのですから驚かされます。 大変元気な方で私も結婚するときに挨拶に行きました。 妻の実家に行った翌日、みんなでおばあさんのお見舞い…

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道中談義

週末は妻の実家に家族で行きました。 往路は妻の方が1日早く出たので息子と二人で土曜日の昼頃に家を出て一路鉄道で岡崎まで。 新幹線の中で、私はこんな事を話しました。 「友人は大事にすべきだ。また、親友は長い付き合いになるかも知れないからいつも礼節を尽し義と和を重んじること。ただ自分の志が高くなるにつれてどんどん合わなくなってくる友人は必ずいる。それは致し方のないこと。自分も友人も友に高め合う…

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平成二十九年臘八坐禅会

臨済宗ではお釈迦様は35歳の時、12月1日から8日早朝までインドはブッダガヤに流れるナイランジャナー川のほとりに立つ菩提樹の下で坐禅を組み、8日朝、明けの明星を見たときに大いなる悟りを開いたと言われています。 そこでその追体験をする意味で臨済宗の僧堂では12月1日から8日早朝まで、睡眠時間2時間程度でそれ以外は坐禅と独参に徹するという、1年で最も過酷な修行期間があります。臘八大接心と言います。…

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2017年度 第4回秩父巡礼の旅 弐

翌朝、それでも朝は5時前には起きました。身に付いた習慣とは恐ろしいものです。 やはり温泉に浸かったのが疲労回復に良かったのかも知れません。 相棒は大いびきをかいてまだ爆睡していたのでそのままに。6時には起こして二人で1炷坐り、出立の準備をしてから朝食。朝食も大変おいしかった。こちらも完食。この旅館やしき、山間部にあり大変静かでお勧めです。 昨日とは打って変わって雲は多いながら…

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2017年度 第4回秩父巡礼の旅 壱

秩父巡礼で巡る寺は34ヶ寺で距離は約100キロです。しかしながら1番札所から29番札所までで約40キロ、つまり以後の5ヶ寺だけで60キロもあるという計算です。1版から29番まではほとんどが秩父市街地かその近郊ですが、30番札所から34番札所まではかなり離れたところにあります。今回私たちは30番から32番までを歩きました。 今年はロシア人相棒の休みの関係で8月18-19日の1泊。真夏の暑い盛…

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仏縁という事

昨日は所用があって秋葉原に行ったのですが、来月の遍路の体力作りもあって少し歩こうと思いつき、秋葉原界隈のポイントを歩くことにしました。 最初に降り立ったのは秋葉原の一つ先、小伝馬町。父が生まれて戦時中までいた場所です。当家本邸があったところに行きました。それは伝馬町牢屋敷そば。現在は公園とコミュニティーセンターになっていますが、そのコミュニティーセンターは旧十思小学校を改修して使われており…

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奥日光は仏の道

いろは坂 先日、奥日光湯元温泉に行ったことは先日のブログに書きましたが、その中で今ひとつ気に留めたことがありました。 ご存じの通り、奥日光に行くにはいろは坂を登らねばなりません。 今まで何度も車で上ってきましたが、今回は何故かその「いろはにほへと」が気になりました。 それで帰宅してからじっくりと意味を調べてみました。 考えてみると1文字ずつ使って短からぬ文を構成するなど、誰が考…

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仏に逢いました

この週末、家族で奥日光湯元温泉にスキーをするために行ってきました。 土曜日の早朝、始発電車に乗るために4時半頃に家を出ました。まだ外は真っ暗です。 妻は支度に手間取っていたので私と息子2人で家を出ました。 空を見上げた息子は「あっ!北斗七星だ!」と叫びました。 北斗七星は死を司る星らしいですが、うちでは例に漏れず「スーパーヒーローの星」となっております。 まあ、それがくっきり見えた…

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父の命日

今日は父の命日でした。 心筋梗塞で急逝してから4年になります。 もう4年なのか、まだ4年なのか、未だ相反するこの二つが交錯している気がします。 死んでしまった人には何ですが、元いたところに戻っただけです。 すでに父は安心(あんじん)を得ているのです。 だいたい人の生死は誰にも決められないのですから悔やんだり惜しんだりはしませんが、毎度の事ながら留まることを知らぬ、時の流れの早さに新鮮な…

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葬式仏教の終焉と救済仏教への回帰

昨日の座禅会では茶礼時、師がただならぬ決意を以て話していただいたことをかいつまんでみたいと思います。 話された内容は師が語ったものですが、補足を加え文章にとりまとめたのは私ですので、一切の責任は私に帰します。 ご了承いただいた方のみお読みください。 私の師は臨済宗建長寺派の老師です。そして都内の非常に小さな寺の住職をしています。檀家はありません。現在でも月に一度は本山(建長寺)に1週間…

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無宗教?ホントに?

日本人って無宗教ですか? これ、かなりの難問です。 日本人同士では「私は特定の宗教を信仰しています」とマジで言う人はほとんどいませんね。 でも現実的に墓参りに行く回数は多分先進国では一番多いように思いますし、神社のお参りにもよく行きます。初詣や神社のお祭りなんかに行くとヤンキー兄ちゃんやヤンキー姉ちゃんまで真摯に手を合わせています。これって本当に無宗教でしょうか。 まあ、生まれたときは神…

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観音様の印刷機

を昨日買いました。いや、本当ですって。 これを今風に言えば・・・ キヤノンのプリンターを買った・・・。 ご存じでしたか? 1933年にキヤノンの前身である精機光学研究所が設立され、最初のカメラの試作機に「KWANON(カンノン)」と名づけられました。実際、当時の精機光学研究所製の製品には千手観音が描かれ、火焔をイメージしたKWANONの文字がデザインされていました。 やがて、カ…

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四弘誓願文のこと

私は毎朝、仏壇に手を合わせ、以下の経典を読経します。 一、般若心経 二、仏説不動経 三、不動真言 四、四弘誓願文 何か特別なことがあると、更にいくつかの経典を追加して読経しますが、この四つは基本にしています。 最後の四弘誓願ですが、これは般若心経と同じく宗派を問わず読まれているものです。 お経というよりは誓願文ですね。ちなみに四弘誓願は以下の四カ条です。 …

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The end of Rohatsu-Jishu

Maybe this text "Rohatsu-Jishu" is not popular for foreign zen group. I tried to translate it. To tell the truth, I can't satisfy about the quality of this translation. But I did best anyway. …

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臘八坐禅会 7日目

やっと終わりました。 長いようで短い1週間でした。 今日は坐禅と提唱の後、恒例のおでんが出ました。 ちくわと八頭、ゴボウ巻、ナントカ大根、油揚げに漬物だけですが、量があります。 これを目当てにしていたので、今日は昼飯抜きでがんばりました(笑)。 7日間で合計約11時間坐った計算になります。 はてさてその甲斐ありやなしや。 【第七夜】 第七夜示衆に曰く、一子出家すれば九族天に生…

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臘八坐禅会 6日目

僧堂の修行僧たちは今頃どうしているでしょうか・・・。多分何も考えられない、それこそ仏の境地にあると思います・・・なんて他人事ですね。7日間も不眠の坐禅とは聞いただけでも恐ろしい気がします。この辺りが禅宗が他の宗教や他の宗派と違い、修行のための宗教である所以です。(ま、同じ仏教でも厳しい修行の宗派もありますが) 私がこういった坐禅会で坐るのはたったの1時間半です。(それぞれ1時間と30分)こんな…

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臘八坐禅会 5日目

坐禅中、凝りや眠気を覚ますために警策と呼ばれる板で背中を叩いてもらうことがあります。 結構大きな音はしますが、想像するほどには痛くはなく、凝りや眠気が取れます。 夏は薄着なので2回、冬は厚着なので4回、左右それぞれ叩いてもらいます。 叩くために使われる道具なので、当然壊れることもあります。 大体ですが1年に1回以上の頻度でしょうか。 折れた警策は希望する者が貰い受けることができます。 …

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臘八坐禅会 4日目

今日は臘八大摂心の中日です。 僧堂ではこの日がもっとも苦しいのだそうです。 寝ずに7日間坐禅というのは聞いただけでもぞっとします。 師曰く、考えられなくなった状態が一番禅定に近づけるのだそうです。 個人的な経験でも確かに稽古でも疲れてきて力みがなくなってきた頃が最高の技を産み出します。 今年はあまり寒くなく、坐るための気温としては最適のように感じます。 【第四夜】 第四夜示衆に…

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臘八坐禅会 3日目

観音様はよくご存じだと思います。正式には観自在菩薩と言われます。 菩薩は修行が成就した人なので、観が自在な修行者と言うことです。 一つの事柄について、主観や希望的観測、固定観念や先入観、もしくは自分の知識に捕われない心で自在に事象を見て取れる人を指します。 心の中に自我があったらそれはできません。完全に自我を消し去ったところに観音様はいるのです。そしてそこが禅の境地でもあります。 臘…

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臘八坐禅会 二日目

12月だというのにほとんど寒くありません。 結跏趺坐というと、あまりよく知らない方は足が痛くなると思いがちですが、ちゃんとツボにはまれば正座より長く座っていることができます。慣れもあるのでしょうけど。私の場合ですが、結跏趺坐で最長時間は4時間、正座はせいぜい30分程度です。もっとも坐禅は我慢大会ではありませんから、1シュごとにある程度リラックスした方がいい場合もあります。 雑念は沸きます…

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臘八坐禅会 初日

私が通っている坐禅会では、臘八大摂心に合わせて7日間連続の坐禅会があります。いつもとは異なり19時からです。 臘八大摂心とはお釈迦様が12月1日から坐り始め、12月8日の早暁、明けの明星を見て大悟したことを記念して、禅宗の修行道場で7日間、不眠でただひたすら坐り通すという荒行です。 ま、在家はそんなこともできないので寺によっては連続して坐禅をするといった感じです。 臘八大摂心の時には白隠禅…

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石と仏と不動尊

石に心はあるのか、という公案があります。 石に居ながらにしてyesとnoを超越した見解が持てそうな場所に行ってきました。 栃木県宇都宮市にある大谷石資料館です。 http://www.oya909.co.jp/ 大谷石というのはよく土蔵とか古い感じの壁などに使われている、軽石のような石です。 実際、のこぎりで切る事ができます。 たぶんご覧になった事がない人はいないと思います。…

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