平成二十六年度 臘八坐禅会 五日目 所感

これは本当にあった話です。 現在の鎌倉建長寺の管長を務められている吉田正道老師から私の師にされた話しです。 あるクリスチャンの女性がいて、毎日毎日真摯に祈っていたところある日突然、何か不思議な感覚を感じて周囲のもののみえ方が変わったという体験をされました。何なのか知りたいと思い、通っている教会の神父さんに尋ねたところ、本人も分からないものの、知り合いの吉田管長に尋ねたら分かるかも知れ…

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平成二十六年度 臘八坐禅会 四日目 所感

「息をする」と言います。 感じでは「自らの心」と書きます。 「いき」は古代大和言葉では「い」「き」ですが、「い」は英語で言えば "life"、「き」は "power" に該当すると言うことを聞いたことがあります。だから例えば「いのち」は"The power of life"ですし、「ちから」は"From power"。のような意味合いだそうです。 単に吸って吐いて、という意味の"b…

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平成二十六年度 臘八坐禅会 三日目 所感

私は学習する理由を息子に尋ねられるとき、よく言う喩えがあります。 それはなるべく大きい尺度を持つため、と言います。 筆箱に入る15センチ定規ではその長さのものしか計れません。 30センチ定規でも計れるものは限られます。 工事現場で使われるメジャーであればまずまず。 地図であればどうでしょう? インターネットの世界です。googleマップであれば本当の意味でグローバルです。 学習…

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平成二十六年度 臘八坐禅会 二日目 所感

私と息子はなかなかのSFファンで、中でもスタートレックにハマってます。 大宇宙を駆け巡る美しいスターシップたちを見る度に、未来に希望を持ちますが、それはもちろん私の息子への目論見でもあります。 このままいくと未来はあまりバラ色とは言い難い。しかし子供にそんなことは言えませんし、そう思って欲しくありませんから明るい未来を見せているスタートレックを鑑賞させて、宇宙飛行士への夢を熱く保たせ、かつ未…

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平成二十六年度 臘八坐禅会 初日 所感

臘八大接心(ろうはつおおぜっしん)という行事が臨済宗にあります。 12月1日から8日の朝までを指しますが、その所以はお釈迦様が12月1日からブッダガヤの菩提樹の木の下で坐禅を始め、8日の早朝、明けの明星を観て悟ったことから、これを祈念して臨済宗の各僧堂でも同じように1日から8日朝まで1日の大半を坐禅をします。 禅宗の雲水さんにとってはこれが一番きついらしいです。 在家にはそういうものは…

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奥秩父へ修行の旅

年に一度、妻の友人家族が上京してくる時期に独り旅ができることになっています。昨年は長野県飯山市の正受庵。今年は奥秩父にしました。 よく考えると奥秩父へは今年で3度目。珍しい。 埼玉県はそれほど大きくはないそうですが、関東地方にある県として、南北には行きやすく、東西は不便になっています。道路も鉄道も東京には行きやすいようになっているということです。 少し前までは奥秩父はどん詰まりになっていて…

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猿田彦をみた

通勤路にコンビニがあり、よく立ち寄ります。 時々朝に立ち寄って昼飯を買うとき、1人の常連客を見かけます。 乗っているライトバンや着ている作業着から、工務関係ではないかと想像しますが、印象深いのはその方の顔。 何かの病気だと思うのですが、鼻が巨大化して顔もあちこちがあばたっぽくただれています。 感じで言うと、手塚治虫先生の漫画に出てくる「猿田彦」のような感じです。いや「猿田彦」そっくりなの…

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久しぶりに読んだ手塚治虫のブッダ

私が手塚治虫のブッダを読んだのはいつのことだったでしょうか。 多分、母が死ぬ少し前とかそんな感じだったと思います。故に15年ぐらい前だったかと思います。 図書館だったか立ち読みで読みました。 無論当時であってもなかなか感銘を受けた書籍でしたが、当時はそれ以上ではありませんでした。 今、息子のために買った手塚治虫のブッダ全12巻を読んでみましたが、何とも不思議な感じです。前に読んだとき…

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山本玄峰老師に想うこと

般若窟 臨済宗 老師 山本玄峰 (1866年3月14日~1961年6月3日) 今朝は起床がやや遅れてしまったのでそのまま勉強はせず、数日前から読み始めていた山本玄峰老師の本を読んだのですが、付録として縁ある方々から寄稿されたエピソードの一つに非常に吸い寄せられました。 その方が仕事で、画竜点睛を欠いたというか、完遂できなかった旨を老師に報告したときのようです。 「私の力が及び…

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秩父観音霊場巡礼 2014 その2

今回巡礼で訪れた寺は以下の通り。 1番札所 曹洞宗 誦経山 四萬部寺 2番札所 曹洞宗 大棚山 真福寺 3番札所 曹洞宗 岩本山 常泉寺 4番札所 曹洞宗 高谷山 金昌寺 5番札所 臨済宗 小川山 語歌堂 1-3 は聖観世音菩薩で、4番は十一面観世音菩薩、5番は准胝観世音菩薩ですが、この准胝観世音菩薩はとても珍しく、日本には幾つもないそうで…

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秩父観音霊場巡礼 2014 その1

父が急逝した2007年、私はふと父の霊を弔うために県内秩父市にある秩父観音霊場の巡礼を計画しました。実際に1番寺である四萬部寺に行って巡礼関係の道具を買ったのですが、色々忙しく、そのまま行かず仕舞いになっていました。 秩父観音霊場は34の寺院が約100キロの道で成り立っており、創建は1234年頃とされています。江戸時代にはたいそう栄えたそうです。関東地方の人からすると四国の巡礼はあまりにも…

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見えない聞こえない

週末は色々と行事が立て込んでいたために、なかなかまとめるのが難しいのですが、思い付いたままに綴りたいと思います。 日曜日は早朝に県内の坐禅会、宗家のクラス、そして都内の坐禅会と、かなりきついスケジュールでしたが、その一番最後の都内の坐禅会にて思ったこと。 都内の坐禅会には比較的若い方や初心者が多くやってきます。老師が坐禅の指導を丁寧に行ってくれるからです。7年も通っていると色々な人が…

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墓参り

先日、息子と墓参りに行きました。お盆には間に合わなかったのですが、基本うちでは毎朝懇ろに読経をしますし、多分普通の人よりもたくさんお寺に行ってますのでいちいち節目節目に墓参りに行かずとも良いという風潮です。合同盂蘭盆会法要会などというものもあるのですが、私は毎週そんなものよりはるかに質の良い提唱を聞いてますので、あまり必要も感じません。 今年からは車がないので自転車で10分ほどかかります。10…

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正師逢見ということ

昨日の坐禅会では師が自分の先輩について語ってくれました。 前にも紹介したことがあったかも知れませんが、もう一度。 その先輩は坐ることに徹底して、それこそ他の仲間が作務や托鉢をしていてもずっと坐り込んでいたぐらい徹底して坐り、知識を極めていたそうです。 その先輩はよく師に手紙を書いたそうです。 掛錫した僧堂や師家、老師を批評したり、感想を述べたりしたものだそうです。 あれはよい、あれ…

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己が愚痴の闇路なり

白隠禅師和讃というお経があります。 坐禅会などではよく最後に読経されます。 漢字ばかりズラーッと並んでいるお経と違って、和讃はどちらかというと口語的に書かれているので読みやすく理解しやすいお経と言えます。 その白隠禅師和讃の中に 「六趣輪廻の因縁は 己が愚痴の闇路なり」 という一句があります。 これを訳すと、 「いつまでも苦の世界から抜け出すことができないのは、自分の境遇を…

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覚悟して生きる

昨日、風呂場で息子にふと尋ねられました。 「ねえ、森羅万象って何?」 いきなり質問してくるのでその理由を尋ねると、「宇宙戦艦ヤマト2199」で戦闘機隊の隊長が、そわそわしている砲雷術長の様子を見て毒づいた時、「腰が据わっていないから森羅万象がぶれて見えるんだ」と言っていたからです。ちなみにこの隊長さんの実家はどうやら禅宗のお寺のようです。 「宇宙全部、俺もお前も地球も、宇宙に有るもの全部だ…

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写経のこと

寺で写経をする息子 写経とは文字通りお経を筆で書き写す作業ですが、一般的に手本になるお経は般若心経が多いようです。私は般若心経よりも短い不動経も書いたことがありますが、やはり長さ的に般若心経の方が良いように感じます。私自身も何度か自宅や寺でやったことがあります。 この写経はその行為そのものによって禅定に入るという、修行の一種とされていますが、実際にやってみるとこれはなかなか効果があり…

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和顔施のこと

今朝方、衝撃的なニュースを目にしました。 あの米国俳優ロビン・ウィリアムズ氏が自殺してしまったと言うこと。特に私は彼のファンというわけではありませんでしたが、彼が出演した映画を見た時は例外なくよく笑わせられました。 共演者たちの話しでもロビン・ウィリアムズさんは人を笑わす天才だったそうです。 ニュースではうつ病を患っていたとのこと。 私も知り合いに何人もいます。 私自身もうつ症…

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老いは追い負いやってくる

先日稽古に行った折、電車に乗ってきた方がいました。 70歳ぐらいにはなっていたでしょうか、ご老人です。 少々汚れた作業着などを見るに工事現場作業員かと思います。 コンビニ袋にはヘルメットや安全帯などの商売道具が無造作に詰め込まれていました。 そのご老人は電車に乗る矢否やドアに寄りかかってヘナヘナと座り込んでいました。 私も昔アルバイトでガードマンを少しやっていたことがありますが、工事現…

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最近、我が家で流行の「不垢不浄」

週末に掃除をした折、流しの生ゴミかごを息子が見て「うぇっ、気持ち悪い」と言いました。私は「そういうことを言ってはいけない。森羅万象『不垢不浄』なのだから。」と言うと、息子も納得したように「ああ、そうか、世の中は全部『不垢不浄』なんだよね。」と言って反省しました。 昨夜も風呂に入ったとき、風呂の水面に浮いていた髪の毛やゴミを見て「これも『不垢不浄』なんだよね。」と息子が言いました。「そうだな…

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延命十句観音経

お経というと意味不明で長くてなかなか覚えにくい、と思われがちですが、実は中には非常に短いお経もあったりします。 一番有名なのが般若心経。300文字程度にまとめられたお経ですが、仏教を代表したお経と言っても良いでしょう。 まあ、それでも少々長いというのであれば、これがお勧め。 「延命十句観音経」 全部でたったの42文字。 観世音 南無仏 与仏有因 与仏有縁 仏法僧縁 常楽我浄…

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延命観音

昨夜は息子よりも少しだけ早めに風呂に入っていました。 湯量が少なかったので、蛇口をひねり、湯船にお湯を足しました。 私がじっとお湯が勢いよく湯船に流れ込む様を見つめていると、ちょうど息子がやって来るなり、突然、息子が言いました。 「今、パパが考えていることを当ててみようか?」 「え?」 「いのちの長さ、命が生まれることと命の長さについて考えていたんでしょ?」 カンペキに合っていたので…

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平常心のこと

禅宗の公案にこういうものがあります。 趙州問「如何なるか是道」  南泉曰「平常心是道」 趙州和尚が「仏道とは何ですか?」 という問いに対して、南泉和尚は 「平常心がそれだ」と返しています。 一般的には「へいじょうしん」と読みますが、禅では「ビョウジョウシン」と読まれています。 「平常心」は日常的によく使われる言葉ですね。 「平常心」はどんなイメージでしょうか。 …

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口に上るまでの尊さ

西遊記でもおなじみの三蔵法師こと玄奘三蔵は27歳の時にインドへ仏教を学びに行こうと志し、往復16年というとんでもない長旅を終えて帰国しました。その時43歳。その後、寺院に籠り持ち帰ってきた経典の漢訳に生涯を費やし、その16年後、「般若心経」の大元となった「大般若経」の訳出を終えて100日後に遂に他界したという、ものすごい方です。戦時中、偶然日本が玄奘三蔵の墓を発見して、分骨してもらい、その骨は今…

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仏の尊さの現れ方

息子は毎日自主学習なるものが宿題として出されます。 そのテーマ探しに四苦八苦してますが、昨日のお題は「雪」。 雪の出来方、雪の種類など色々調べました。 息子が感銘したことは、雪の結晶は一つとして同じものがないと言うこと。 どれも大変美しいのに無数の雪の結晶には同じものがないと言うことに衝撃を受けたようです。 私は言いました。これは雪だけの話しではなくて、地球上の人間、動物、樹木は言…

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なにもないところに、ある

禅を少しやっている方ならご存じだと思いますが、臨済宗中興の祖として知られている方が白隠慧鶴禅師です。白隠禅師以前にどのように臨済禅が衰退していたのか分かりませんが、白隠禅師のおかげで現在の臨済・黄檗禅があるといっても過言ではなさそうです。 白隠禅師の師が正受老人こと、道鏡慧端です。この正受老人は最初は立派な藩士でしたが、強く仏教に帰依するようになり、江戸詰の間に出家してしまったツワモノです…

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ブッダ2 終わりなき旅

今日は朝から息子と「ブッダ2」を観に行きました。 場所は越谷レイクタウン。相変わらず巨大すぎてよく分かりません。 シネコンがある小さい方、風にだけ行きました。 入場者少なかったなぁ(苦笑) 今回はシッダールタが出家してから悟りを開くまでの話し。 前回同様に名もなき民の苦しみまで丁寧に描かれていました。 ネタバレしてはつまらないのであまり申しませんが、手塚治虫先生の作品が原作とは言…

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射は皮を主とせず

今朝も元気に(苦笑)自転車で11キロを走破して坐禅会に参りました。 毎年1月2月が一番辛い時機ですが、今朝は2.3度もあり、出立時にジャンパーの代わりに着ていたジャージすら、途中で脱ぐほどに暖かかった。坐禅中は少しでも汗を掻いていると寒くなるので、冬は汗を掻かないように注意します。 坐禅はもう好きとか嫌いとかではなく、日常の一環となっています。その点は武道と同じです。 内観する、それだけの…

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死が近くなる

私が本格的に禅を志そうと今通っている禅寺の門を叩いたのが2007年秋。最近気付いたのですが、その前年末に師の師が遷化されました。自分の師匠が他界して1年後に私が訪ねたことになります。それから6年、いつの間にか古参になってしまいましたが、それは暦だけのこと。未だ門前の小僧に過ぎません。 最近では自分が子供の頃見ていたアニメの声優さんたちが何人も連続して亡くなっていますが、自分の師匠たちもまた…

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深まる

昨日は舎人ライナーだけを使って座禅会に行きました。 家を出たのは15時半頃でしたが、丁度その頃から風が強くなってきて気持ちが萎えましたが、一度重大なことを決めると変えない主義なので、2.2キロ先の舎人ライナー終着駅である見沼代親水公園駅まで歩き。作務衣の上に薄いマフラーを羽織っているだけだからかなり寒い。でも作務衣の上にジャンパーなどを羽織ると格好が悪いので着ない。その辺りにはこだわりがありま…

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