耐え忍ぶ

新約聖書には数カ所、「忍耐」という単語が出てくる句がありますが、私はこの2句が気に入っています。 私は英語版も読みましたが、この2つについてはどちらも「standing firm」という語が使われています。我慢と言うより毅然とするのような意味合いでしょうか。 「しかし、最後まで堪え忍ぶ者は救われる。」 マタイの福音書24-13 「あなたがたは耐え忍ぶことによって、自分の魂を勝ち取…

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恥の文化

恥の概念は日本人だけと言われているが、実際に米国と豪州に住んでみてそんなことはないと思ったものだ。一般的通念として恥というのはどの国にもある。ただ日本の恥とそれ以外とでは何が違うのか、思いついたことを徒然と。 まずタイムスケール。先祖とか子孫にまで及ぶ。私の甲冑仲間には未だ東軍VS西軍の観念を真面目に維持しているのはご愛敬としても、今道徳的社会的な恥をかいたら、その不名誉は3代にも及ぶ、と…

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通勤時間と有給休暇

今の会社の雇用条件の悪さに時折FBで愚痴を言ってますが、しばらくは辞める気もなく。 理由は簡単で二つ。一つは「通勤時間の短さ」、もう一つは「有給休暇の取りやすさ」。 12年前に今の会社に転職する際は色々考えました。海外の同門たちにも意見を求めましたが、長く武芸を続けていくのであれば時間にゆとりが持てない仕事には就くべきではないと言うことでした。 今の会社と都内の会社2社で内定してましたが、…

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最近の日本社会について

最近、ふと思うことがあります。 日本と特に欧米圏での労働者の質についてです。 実際に海外の友人知人らと長年交流を持った経験と、米国留学と豪州赴任から得た体感としてですが。 ステレオタイプになってしまいますが日本人労働者は概して勤勉で誠実、真面目です。非正規労働者に到っても職務に対しては責任感が強く誠実であることには海外と較べて驚くことしばしば。海外の多くは「賃金に比例して」労働する事が多く…

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天地人

中国の思想によく出てくる句にこのようなものがあります。 「天の時は地の利に然り、地の利は人の和に然り」 天の時というのは所謂好機、タイミングとかチャンスとか、そういう意味と理解します。 地の利というのは、それを得るための条件や準備と理解します。 人の和というのは、その条件や準備を整えるための扶助と理解します。 例に挙げて言うと、チャンスというのは実は私たちが思っている以上にあちこち…

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自由

辞書で調べると; 1.自分を意のままに振る舞うことができること。またはそのさま。 2.勝手気ままなこと。わがまま。 3.哲学で消極的には他からの強制・拘束・妨害などを受けないことをいい、積極的には自主的、主体的に自己自身の本性に従うことをいう。 4.法律の範囲内で許容される随意の行為。 とある。 上記の内、1.2は本来の意味で3.4は制限がある以上、自由ではないと思う。 自由の…

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王道

原典は儒教である。 徳の高い君子が歩むべき道を指していると言われている。 面白いことに辞書には「安易な方法」「近道」も併記されている。こちらの原典は英語の「royal road」から来たらしい。あるときエジプト王の問いに対して数学者が答えた「Ther is no royal road to learning」(学問には王道なし)という言葉が由来だそうな。 これは私には意外だった。 …

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アメリカインディアンの教え

私はアリゾナでナヴァホとそれ以外の場所で幾つかのネイティブ・アメリカンズと会ったことがあります。 アリゾナでは荒野の中の集落にあったレストランに行きました。 他に態度のデカい白人の客がいましたが、後から来た私の方が先に料理を受け取りました(笑) たまたまだったかも知れませんが。 戦時中、帝国海軍潜水艦から発艦した水上偵察機による史上初の米本土爆撃や複数箇所の西海岸への艦砲射撃を行ったときは…

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IT時代が半分

今私は丁度天命、50歳です。26歳になる直前にWindows95が発売されてインターネットが爆発的に普及し始めました。つまり人生の半分はすでにIT時代になっているという事に最近気付きました。 息子は2003年生まれ、21世紀人で平成生まれです。物心着いた頃にはすでにパソコンはもとよりブロードバンドもあり、多分私たちの世代とは違った感覚なのだろうと想像します。 私は97年頃。当時勤めていた…

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利便性への恐れ

私はいつも、一つ便利なシステムや道具を使う度にある程度恐れを抱きます。少し考えが古いのかどうか。武芸者としての恐れです。 例えば車。簡単なところでは駐車時にヘッドライトの消し忘れがあったとします。キーを抜くと自動的に消えます。便利ですが、それは逆に「ライトを消す」という簡単な注意と行動を忘れさせてしまいます。 ハイテクでは昨今多くの車に搭載されるようになってきた衝突回避システム、あるいは自動…

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謹賀新年

今年は妻子とも先に妻の実家に行ってしまったため、猫と二人だけの正月を迎えました。 初詣は毎年特に決めてませんでしたが、今年は我が一族の故郷、江戸川区鹿骨にある鹿島神社に行くことにしました。 少し遠いと思ったものの、原付で40分程度でした。 今まで数回参拝しましたが、社が開かれて氏子たちが活動しているのは初めて見ました。 江戸時代までは五社神社と呼ばれていました。 …

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およげ!たいやきくん

昨日臘八坐禅会第6夜から帰宅して風呂に入ったのですが、湯船に浸かりながらふと思いついたことがあります。あの「およげ!たいやきくん」の歌詞についてです。 「まいにち まいにち ぼくらはてっぱんの うえで やかれて いやになっちゃうよ」 で始まって 「おじさん つばを のみこんで ぼくを うまそうに たべたのさ」 というショッキングな終わりの歌です。 確か私が初めて所有したLPレコ…

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師について

古来中国には「三鏡」という言葉があります。 ちょっとネットで調べたのですが出てきません。私の所蔵している中国古典の中に出てきていた言葉だったと記憶しています。今度探してみます。 うろ覚えですみませんが、その三つの鏡を以て我が身を正せというものです。「貞観政要」にも別の意味で「三鏡」という言葉が出てきます。 金の鏡は両親、銀の鏡は師匠、銅の鏡は友人です。 最近よくこれについて考えることがあ…

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自意識について

太古の昔、原始時代では「自分で自分を見る」ことができたのは波が立たない水面だけでした。それから何万年か後、多分自意識が強かった人でしょうか、石を磨いて自ら映す事を思い立った人がいたようです。 考古学的に一番古いとされている鏡はトルコにあるチャタル・ヒュユク遺跡で新石器時代後期に当るそうです。ここで黒曜石の鏡が発掘されました。ざっくり言えば今から1万年ほど昔のことです。 その後人類…

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観察すること

昔は全ての芸事、技能職は「先輩から技を盗め」という覚え方でした。 手取り足取り教えてくれるような先輩はいませんでした。 先輩たちは高等技術は滅多に新入りには見せなかったですし、新入りは千載一遇のチャンスは石にかじりついてもものにしていた、そういう鎬を削るようなやり取りだったと想像します。 一歩譲って親切な先輩でも喜んで見せてもやはり手取り足取り教えるようなことはなかっただろうと想像します。…

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遠近用コンタクトレンズ

このところいよいよ老眼が気になってきて、昨日とうとう遠近両用のコンタクトレンズを買いに行きました。ここ数年でそういうものが開発、販売されるようになってきたとのことです。原理はコンタクトレンズの縁に近い方は遠距離用、中心は近距離用といった感じだそうです。武道をしている関係で眼鏡はどうしても避けたく。 実際に装着してみると、それ程違和感はないのですが、今までのコンタクトレンズでは40c…

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皐月晴れ

坐って何かを得ようと期待している間は幾ら坐ったところで得られるものはない。 何か特別な見性体験を期待する内は何も起こらない。 師匠が良く言う言葉です。 悟りを得るときは何かピカッと閃いて何か偉大な体験をするように思われそうですが、恐らく印可を受ける程の境涯の深まりというのは多分、そういう特殊な体験を通さない人が9割とかではないかと思うことがあります。 そういう特殊な体験は間違いなくあ…

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米国ドラマ 100

先日からNetFlixでこの「The 100」という米国テレビドラマを観ていた。シーズン1-2で各16話ぐらいだったか。ドラマのクオリティーとしては、なかなかに凝ったセットでよくできていた。で、ストーリーの大筋。 地球は核戦争で放射能汚染されほぼ死滅したと考えられていたが、衛星軌道上残っていた12ヶ国の宇宙ステーションにはまだ人が残っていてつなぎ合わせ97年間大方平和に生きてきたが…

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ミリオンセラーの意味するところ

私は幼少の頃から中学生までプラモデルが大好きなどちらかというとインドアの少年でした。高校からは武門に身を投じたので小遣いが回らずやめました(笑) 小学校5.6年生ぐらいの時だったか、所謂「ガンダム」が大ブームになり、誰彼も俗に言う「ガンプラ」を買い求めるために狂奔していました。私は伝統的に普通のスケールモデルが好きだったので正直ガンプラには全く興味もなく。今で言えばJリーグを目指すようなスポーツ…

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王道を征く

先日息子と98歳で他界した妻の祖母の葬儀のために名古屋に行きました。その道中での話。 東京駅に行くまで人の流れを眺めていましたが、ふと息子がサラリーマンたちが電車を降りてすぐエスカレーターを駆け上がっていくような急ぐ様を見て、年相応ではない見苦しさを覚えたと言いました。合理的に考えれば1本速い電車に乗れば良いだけで、さもなくば出社してから一つ二つ、自分のタスクを簡素化か合理化すれば済むこと…

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聖書から

20代の後半、色々あって結構基督教を熱心に学びました。実際に日本と豪州で教会にも足繁く通ったものです。聖書は何度も読みましたし、英語版も大変苦労しながら一度、頭から全部読みました。結局、基督教徒になったわけではありませんでしたが。個人的にはその基督教の哲学に傾倒したのであって、神の存在についてはどうでもよかった気がします。 聖書の和訳は大変素晴らしいと感じます。文語訳口語訳共々、全ての言葉…

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深川巡り

今日は何となくふらっと、深川経由で浅草に行ってきました。深川不動堂を一度観てみたかったからです。深川不動堂・・・う~ん、ちょっと寺としてはどうでしょう、何と言うか成金っぽくて好きになれませんでした。重みを全く感じられなかった。ただ朝早くに行ったためかなり空いていました。で徒歩で深川江戸資料館に向いました。 途中偶然、ブルーボトルコーヒーショップがあったので入ってみましたが、内装はコ…

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三人寄れば文殊の知恵

当流では毎年、宗家が漢字4文字で何らかのテーマを掲げることになっています。 今年は「文殊慈心」でした。 数年前から疑問に感じていた諺がありました。 それが「三人寄れば文殊の知恵」です。 「文殊」とは言わずと知れた智慧を司る菩薩。禅宗の僧堂の入口にも安置されていることがあります。 元々、この文殊菩薩が司っている「智慧」は、仏教で言うところの「悟り」を拓くための智慧を指していた…

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我思う、ゆえに我あり

これは説明するまでもありませんが、これは近代哲学の基礎を築いたフランスの哲学者、ルネ・デカルトが発した命題です。 Wikiの簡潔な解説ですが、ざっくり言うとこうなります。 「一切を疑うべしという方法的懐疑により、自分を含めた世界の全てが虚偽だとしても、まさにそのように疑っている意識作用が確実であるならば、そのように意識している我だけはその存在を疑い得ない。「自分は本当は存在しないのではないか…

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道中談義

週末は妻の実家に家族で行きました。 往路は妻の方が1日早く出たので息子と二人で土曜日の昼頃に家を出て一路鉄道で岡崎まで。 新幹線の中で、私はこんな事を話しました。 「友人は大事にすべきだ。また、親友は長い付き合いになるかも知れないからいつも礼節を尽し義と和を重んじること。ただ自分の志が高くなるにつれてどんどん合わなくなってくる友人は必ずいる。それは致し方のないこと。自分も友人も友に高め合う…

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病院にGo!

私は48年ほど生きていますが、生まれた後に病院でお世話になったのは今まで1回、尿結石の疑いで真夜中に腰辺りに激痛があったとき。その時は自分で車を運転して市民病院に行き、結局痛み止めと点滴を打ってもらいました。2時間ぐらいの滞在。 それ以外で通常の診察というものは受けたことがなく。 今回、9月末に大雨の中でバイクに乗り、スリップした挙げ句に転け、右肩を痛めました。 以後今日まで右腕が水平…

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大疑団という考え

大疑団というのはよく禅にて用いられる言葉ですが、「疑団」であれば一般的な単語だったかと思います。 字面通りで別段深遠なことではありません。「疑いの塊」です。 一応武芸者なので武芸を例に挙げます。 一つの技をマスターしたとき、大抵は二つのパターンに分けられます。 ひとつは「よし俺はこの技を理解したぞ」という者。努力の末に得たものに対して絶対に自信を持ちます。 もう一つは「この技を…

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仏縁という事

昨日は所用があって秋葉原に行ったのですが、来月の遍路の体力作りもあって少し歩こうと思いつき、秋葉原界隈のポイントを歩くことにしました。 最初に降り立ったのは秋葉原の一つ先、小伝馬町。父が生まれて戦時中までいた場所です。当家本邸があったところに行きました。それは伝馬町牢屋敷そば。現在は公園とコミュニティーセンターになっていますが、そのコミュニティーセンターは旧十思小学校を改修して使われており…

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ロゼッタストーン

最近話題になっている語学学習プログラム「ロゼッタストーン」を買ってから2ヶ月半ほど過ぎたので、感想などを書いてみたいと思います。私が購入したのは、ロシア語。恐らく英語版を買う人が圧倒的に多いのでしょうが、逆に英語は学習ソフトが大変多く、色々な選択肢があると思いますし、実際に外国人観光客を捕まえて話すことも容易です。欧米人であれば、かなり多くの割合で外国人観光客は英語を話すと思います。私の選んだロ…

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「宇宙戦艦ヤマト2202 第2章」感想

本日、「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第2章」を観てきました。 ネタバレのない範囲で感想をば。 古代進:年を重ねてきたのに逆にオリジナルの古代に近くなってきた? 真田志郎:いつもながら思慮深い。ま、科学者なので政治的な意味ではあまり役立たなかったか。 徳川彦左衛門:片腕が残留したって事は・・・嘱託なのに。 南部康雄:いや、成長著しいぞ。嫌いじゃない。 加藤三郎:あの苦…

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