大疑団という考え

大疑団というのはよく禅にて用いられる言葉ですが、「疑団」であれば一般的な単語だったかと思います。 字面通りで別段深遠なことではありません。「疑いの塊」です。 一応武芸者なので武芸を例に挙げます。 一つの技をマスターしたとき、大抵は二つのパターンに分けられます。 ひとつは「よし俺はこの技を理解したぞ」という者。努力の末に得たものに対して絶対に自信を持ちます。 もう一つは「この技を…

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武者修行

武芸者であれば憧れるものではあるが、現代で定職に就いているとこれなかなか難しく。 私の場合は入門時から留学に行っている間が武者修行期間だったかも知れない。 当流に入門した前後。高校時代は仲の良い格闘技仲間とよくスパーリングをしていた。 今だったら多分秒殺レベルの拙いお遊びだったが、いい下地を作ったと思う。 高校の柔道もなかなかに良かった。中学の時からなんとはなしに強かったが、入門してから…

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継続は力なり

入門者の成長パターンは概して3つほどあるように思います。 一つはなだらかな上り坂型。大半はこれでしょうか。 一つは階段型。私はこれに入ります。 一つは急上昇型。 その中で一番多く辞めていくタイプが3つ目の急上昇型。ある程度のところまで行くと、それ以後、全く停滞して驚くほど成長しない。いえ、これで留まることを知らず成長する人がいわゆる天才なのでしょうが、3番目に限っては今まで会った方は…

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初心忘るべからず

今朝、たまたま手にした円覚寺管長横田南嶺老師の本にいいことが書かれていました。ちょっと抜粋します。 修行といいますと、はじめ何も分からない修行僧がだんだん修行を重ねて偉くなっていって、先輩の雲水になり、役位という僧堂の運営に携わる立場になり、やがて和尚さんになってゆくと、修行が進んでゆくように思われます。和尚さんの中でも更に進めば老師さまや管長になってゆくよ思われるかも知れません。私も初め…

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精進する

昨夜の稽古は久し振りの大人数で20人近くはいたでしょうか。 フィンランド、チリ、ドイツ、アメリカからでしたが、なかでもチリは10人近くいました。 飛行機で30時間かけて来日しました。 チリは南米でもまずまずの優等生で、経済的にも政治的にもなかなか安定しているのですがそれでも日本にやってきて稽古をするというのはなかなか大変なことです。彼らの志たるや大変天晴れなものだと感心せずにはいられま…

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到らぬ想い

禅宗では僧侶として資格を得るためには僧堂で数年、修行をしなければなりません。 年に2回の修行期間があり、その中で更に1週間単位で何度か集中して坐禅をする期間があります。それを「接心」と呼んでいます。 いくつかある接心の中でも「修行僧命取りの接心」として一番知られているのが「臘八大接心(ろうはつおおぜっしん)です。これは12月1日から8日明け方まで行われますが、これはその昔、お釈迦様が菩提樹の…

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山吹の少女

昨日は所用があって新宿に行きましたが、結構時間があったため、以前から行ってみたかった場所に行きました。 場所は都営大江戸線東新宿駅A3出口を出てすぐ。 天台宗大聖院というお寺です。 そこにはひとりの女性の墓所があります。 太田道灌は室町時代後期、築城と短歌の才に長けながら謀殺された悲劇の武将として良く知られていますが、彼がまだその才能を発揮する前のこと。 ある日道灌は所用の…

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いささか思うところ是在り

この世の中に完全無欠の先生はいません。 先生の技や精神を完全無欠に受け継げる弟子もいません。 いたとしてもそれは「全然意味がありません」。 流儀を完全コピーする、それなら今やIT機器の方が遥かに高精度、多角的だからです。 現実にはそれぞれ不完全な部分を補完し合うべき組織や流儀の弟子たちがいるだけです。 故にこの調和が見える人だけが「よく見えている」と言えます。 道と呼ばれる芸事は…

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古い胴着を着る

一昨日、11年使っていた3代目胴着が破れ、急遽2代目胴着を引っ張り出して着用しました。 実はたまたま先月、初代と2代目胴着を久し振りに押入から出して洗濯機にかけたばかり。偶然なのかどうか。初代は少し小さく、何度も補修したので使えるかどうか微妙なのですが、2代目は3つの中で一番高価な胴着だけあってまだまだ使用に耐えられます。 ここ10年ぐらいの黒い胴衣は染め方の技法が進歩したのか何度洗濯し…

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胴着より察す

胴着は基本、約10年に1回新調しています。 色々理由があります。 補修しても綻んでくるため。 色あせがひどくなるため。 気分を一新するため。 色々です。 当流の胴着は黒のため、昔は洗うと色あせしました。 数年使ったら白灰色っぽくなってしまいました。 最近のはほとんど色あせしないので大変助かっています。 現在愛用している胴着は薄手です。センチ以下の感覚を養おうという場合は…

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多分こんな感じではなかったか・・・(笑)

時代劇に出てきたニンジャの中で一番「これだ」と思ったのは水戸黄門の「風車の弥七」。理由は武器はほとんど匕首で、寡黙でスカした台詞をいちいち吐かず、おバカなニンジャ装束を着ないという点。しかもレギュラーキャラでありながらいつも別行動(笑) 忍術も最小限しか使いませんし、使うときもさりげなく使っています。私的にはかなりリアリティを感じます。他のは全然ダメです。 「風車の弥七」は完全フィクション…

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本日の稽古にて

本日の稽古はなかなか違ったテイストだったのでちと書き記したく。 20-30年前の当流には軍人警察官という類の門下生が多く、それはもうパワー炸裂の体術でした。 力任せが「悪」であると認識し始められてきたのはここ15-20年ぐらいでしょうか。 ・・・という前振りで、本日は久々にパワーユーザーと稽古しました(笑) 何か懐かしくなるような感じの力業の持ち主でした。 ま、これで根性まで悪かったら…

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心を伝える

昨今、私が所属する流派は色々テレビなどで取り上げられていて、良くも悪くも良く知られた流派になっています。私が入門したときからちょくちょく紹介はされていましたが、ここ数年は一層拍車が掛かった感ありです。 他流と比べてかなり目立つ特徴として(ま、それでよくメディアに出るわけですが)忍術を継承しているということと、外国人門下生が大変多いという事。この二点でしょうか。もう少し専門的な雑誌で…

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三十一年目

今から31年前の今日、私は当流に入門致しました。 爾来緩急あるも唯精進して参りました。 到らぬ修行は長くもあり短くもあり。 未だ門下末席を僅かに汚す程度のように感じます。 正師逢見は将に天命に似たり。 31年間も師事ができることは天恵と思わねばなりません。 毎朝仏壇に手を合わせているのはこれが為の感謝です。 のみならず森羅万象に感謝を想うようになりました。 現在、武禅にお…

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断食明け

3日間の断食明け。 今朝の粥座がありがたくも楽しみだったこと。 3日ほどの断食であれば身体には大きな負担もなく精神修養にも内観にも適しています。 食を断つ間、多くの事に気付かされ、我が身を誡めること再びです。 その色々な気付きと食を頂けることに深く感謝をしたいと思います。 平成二十九年如月二十日 不動庵 碧洲齋

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七五三

七五三、と言うと子供のお祝いを連想しますが、今朝たまたま息子の学校の連絡通知を見ていたらなかなかいいものを見つけました。 校内カウンセリングのお知らせでしたが、その中で「意思疎通は対面で7割、電話で5割、メールやLINEで3割」と言っていたところ。これは割に知られていることだとか書かれていましたが、私には初見でした。 なるほどこの割合には納得させられるものがあります。それにしても対面…

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温故知新と稽古

温故知新とは言わずと知れた論語の言葉。 「故きを温ねて新しきを知る」もしくは「故きを温めて新しきを知る」と読まれる。 稽古は「古にならう」から来ている。順序で言えば稽古があって、温故知新なのだろうか。 昔の人がどんなことを考えていたのか、どんな見方をしていたのか、書を読み、技を練ることでおぼろげながらにも分かることがある。それを意図していなくとも突然分かることもしばしば。頭と身体、共に…

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武道事始め

今日は息子が初めて学校の授業で柔道をやるそうです。 昨日柔道着を洗って干しましたが、今朝は大きさを確認し、着方を軽く教えました。 息子は時々私に付いて道場に来て受身や稽古などに参加したことがあるので全くの素人ではありませんが、体育の先生はバスケ部の顧問らしいので、柔道の専門家ではないため、くれぐれも怪我には注意するように言っておきました。 息子が今在学中の中学校は私の卒業した中学ですが…

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重く扱う 味ひをしれ

昨日のブログには見る側の心得として長々とつまらぬ事を書いてしまいましたが、今日はその逆、見られる側の心得をちょっと書いてみたいと思います。 その人の立居振舞というのはある意味一生モノで、大人になってからは早々たやすくは直りません。これはもう重々良く知られていることです。 そうは言っても大人になってから習い事もするでしょうし、特に伝統芸能などは現代においては大人になってからする事が多いので…

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見取り稽古のこと

「見取り稽古」という言葉すら、昨今あまり聞かなくなりました。 文字通り見て覚える。観察する稽古です。 ぱっと見ただけで分かるものかと言われそうですが、逆に見てもいないことをするのはもっと分からないのも真理です。 古来から日本の伝統芸能ではこの「見取り稽古」がなかなか重要な地位を占めてきました。 例えば江戸時代ぐらいであれば、入門したての頃は雑用にこき使われ、道場の稽古は雑用の合間にチ…

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予知より日々の点検

私は会社で製品の他に補用部品の輸出も担当していて、部品発送の時は部品センターで作業をします。 部品センターの中二階には部品発送用のダンボールが大量に積まれているのですが、時折危ないなと思ったときなどはセンター長にさりげなく意見したり、自分で上がって直したりするのですが・・・。 今朝はその部品センターで危うい事故から間一髪で回避しました。 今朝はその中二階の縁の真下で行わなければならない…

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稽古に想う事是れあり

昨日は祝日と言うことで、いつもは行けない稽古に出ました。 師匠以下、門下生12名、うち日本人の直弟子は2名。 もう1人は米国人の直弟子で、残り9人は来日中の出稽古です。 稽古では色々なことが分かります。 一挙手一投足でその人の人となりがほとんど分かってしまうことあります。 武技のくせも分かってしまうこともあります。 その人の技量の良し悪しもすぐに分かります。 もっともも…

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五体満足のこと

昨日は横浜市内の寺に行って坐禅をしてきたのですが、昨年秋からずっと懸案事項になっていた右膝の痛みがほぼ完全に無くなったようでした。結局、治るのに1年近く掛かりました。オマケに左足の足底、踵の前辺りが痛くなる足底筋膜炎にもなりました。それからというもの、テクテク自分の足で歩くことが苦痛になり、自分には大変堪え難いものでした。これが30代だったらもっと早く治ったと思いますが、40代になると治癒力がか…

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たまにはいるものだ

昨日は久し振りに大人数の外国人門下生が、私が通う道場にやってきた。いつもは少人数だけにかなり賑やかだった。 その中で1人、イタい門下生がいたのだが、それについていささか思うことを書いてみようと思った次第。 彼は中東の某金持ちの巣窟・・・もとい、カネが潤っている大都市からイギリスに移民したようだが、若干29歳とか。 休憩中に一手指南を頼まれたので相手をしたのだが、久し振りに見たトンだ勘違…

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進化より深化

昨今、インターネットで膨大な量の情報を得ることができ、その中でかなり効率的に自由な選択をすることができるようになりました。 A先生の稽古はどうだったとかB先生の技は凄かった、C先生の理論は秀逸だった、などなど。直接赴かずとも参加者のコメントやブログを読めばたやすく分かるようになってきました。20年前ではおよそ考えられないほどの情報量です。 インターネットの普及で、人間関係もグローバルな様…

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正木丹波の槍

歴史的、特に戦国時代では特筆すべき事がかなり少ないわが埼玉県ではありますが、全国に誇れることの一つが「忍城」です。2012年には「のぼうの城」として映画化もされました。豊臣軍と言えば攻城戦の常勝軍として知られていますが、その豊臣軍をして全国で唯一落とせなかったスーパーな田舎城です(笑) ま、指揮をしたのが石田三成だったという幸運もあったかも知れませんが。それにしても2万(少なくとも)対3000弱…

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方程式のように

私は全くの文系で数学はずっと苦手でしたが、大人になってからふと、数学は面白かったのかも知れないと思うようになりました。答えが1つとはなんと芸のないことかと思う反面、その答えに到る道が多岐に亘り、迷路の如くであるという様が数学に興味を抱かせているのだと思います。昨今は大人向けの数学の本も見かけましたから折をみて読んでみたいと思います。 武芸も似ているところがあります。 「自分」が「…

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二葉と山岡鉄舟

昨日の午後から、他に4人の禅友たちと埼玉県は北部に位置する小川町まで行ってきました。 禅友と言っても私以外は全員が60才以上のベテラン、大先輩たちです。中には私が生まれる前から禅、もしくは武道をやっていた方も。昨今、禅や武道で集うことがあると大抵は中堅か古参扱いなのですが、昨夜は全くの駆け出し、青二才、小僧扱いです。初心に還ったようで妙に嬉しいというのか懐かしいというのか。 同席の二人は…

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戦の今と昔について思ったこと

私は甲冑を買ってから12年ほどになります。そしてかなり多くの割合で甲冑を着て実戦に近いような動きもこなしてきました。なので昨今戦国時代ブームに乗じて流行りだしてきた自前甲冑での時代祭以上には甲冑を着て、本来の用途に近いことはしていると思います。 その間に色々な方のアドバイスや知識に接する機会があり、大変参考になったものがある反面、どうも腑に落ちない類の知識やアドバイスもあり。 そういうことで…

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暴力について

昨今、力ある者が力ない者に容赦ない暴力を振るって傷害を起こしたり殺害に到るニュースをよく見ます。 大人が子供を、若者が老人を、男が女を(ま、女が強いこともありますが)、複数が一人を、ざっとこんな感じで。全く愚かすぎて話になりません。 ストレスの耐性がなくなり、そのはけ口に自分より弱い人間を対象にした暴力行使をする。食べ物や生活環境のせいでしょうか。そんな気がします。 多分昔は良くあった…

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