矛盾と教外別伝

最近、ずっと引っかかっていた命題がある。 それは「韓非子」に出てくる話の一つ。 「韓非子」とは中国戦国時代末期の思想家韓非が記した著書で、かの秦の始皇帝が感嘆した内容で、実際始皇帝は秦帝国の治政は「韓非子」によるところが大きかったとされている。諸子百家で言えば「法家」に該当する。法家の著作もいくつか現存しているが、おそらく「韓非子」は戦乱の世の終末期に出現した集大成といえるだろう。内容は冷酷…

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観自在であること

当流では技の変化を重要視しています。 世界規模で見ると外国人が大多数を占めている当流ではそれは"Henka"として、外国人門下生にもよく認識されています。 古流故に守っていかねばならない固有のものがある故に善く変化する、なかなか奥が深いといつも考えます。 例えば1つの型を守る場合、その守られている型を徹底的に稽古するのもその型を理解する上で1つの様式ですが、その型を元に変幻自在に変化さ…

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久米平内のこと

昨日、稽古の後にふと何気なく浅草まで脚を伸ばしました。 このところ用事があって毎週末に浅草に行っていましたが、昨日は別段用事もなく。 いつもの通り雷門から参道を通って宝蔵門手前左にある浅草不動堂に参拝、門をくぐって本堂に参拝、影向堂にて不動明王を参拝して、また宝蔵門まで戻りました。 宝蔵門向って右側、不動堂の反対側に佇んでいたのですが何気に背後の小さなお堂が気に掛かり由来を読んでみました。…

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発達障害のこと

先日たまたま老師と話をしていたときに気付いたことです。 最近は発達障害と認定されたり自覚したりする人が多くなってきた。 精神的に病んでいる人と言ってもいいのかもしれませんが。 老師はその基準で言ったら自分もはったと障害者だと自嘲しておりましたが、それなら私も十分発達障害者です。 会社と自宅では何かある毎に鋭い指摘が入り、ダメ出しを喰らったり、嘲笑を受けたり、徹底的に詰問されたりとそれ…

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令和元年 露国旅行記 弐

今回の訪露で行った先はモスクワから直線コースで550キロ南、ウクライナ国境から北に100キロ足らずのところにある田舎町ジヴノゴリエ。数年前にも行った場所です。 まず地名のジヴノゴリエ、英語にするとDivine Mountain、つまり神の山。周辺は石灰岩の真っ白い丘が幾つもあり、実際、友の1人は石灰岩を加工した石膏板?工場の工場長をしています。石灰岩は加工がしやすいらしく、その丘には幾つもの岩…

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令和元年 露国旅行記 壱

18日の帰国から色々忙しくてブログにしたためるのを忘れていました。毎度おなじみのロシア旅行記です。今年は8月8日から18日までの11日間。往路1日、復路2日ですから実質滞在9日間でしょうか。日本の灼熱地獄から逃れるべく、成田空港からJALのB-787にて飛び立ちました。往路は9時間少々。今回は秘密兵器「ハニカム構造ジェルマット」を持参しました。会社で1.2週間程度使ってみましたが、これはなかなか…

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自己啓発について

そろそろ時効だろうから備忘のために書くことにします。 私は20代半ば、今よりも低い給料でこき使われていた折に某"自己啓発プログラム"を販売する方と知り合い、色々な話を聞きつつ結局買ってしまいました(笑) 20万円ぐらいしたのかな、その頃の自分としては一番高い買い物でした。 自己啓発プログラムというと、少し前まで有名だったのが「ナポレオン・ヒル」氏。でもWikipediaの項を開いてみると…

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最新版 ロシアの行き方 2019年バージョン

2019年6月からロシアに行くための観光ビザ取得方法が変更になったようので、参考までに記録として紹介しておきます。 2013年に申請書がネットからの作成オンリーになったことは紹介済ですが、今度は更に申請日も予約しなければなりません。今までは申請予定日のようなものを最後に記入したと思いますがあれはあくまで参考、今度は絶対に守らないといけません。 恐らくこれはビザ申請時に後から来た人が大…

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建長寺水無月坐禅会 所感

今回、坐禅会の先輩と共に年に2回ある建長寺坐禅会のうちの6月の方に行って参りました。 座禅は17年ほどやってますが、宿坊の宿泊は何度もあるものの、こういう坐禅会での宿泊は初めて。 朝7時に出立、北鎌倉には丁度9時着。2時間掛かります。今少しこの距離が短ければ足繁く出掛けられるのにと思います。駅で先輩と待ち合わせそのまま目の前にある円覚寺へ。今や禅宗界の寵児と見做されている円覚寺管長猊下横…

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希国旅行記 補足

今回は乗り継ぎが多かったため、直行便とは違ったノウハウを学ぶことができました(笑) その中で補足的なものをば。 1.ネックピロー あの首にはめて使う枕ですね。長距離フライトには必要かも知れません。私は使いませんでしたが。でも今後は使うかも知れません。個人的には低反発クッションとか買って、尻に敷いたらいいんじゃないかと思ったりします。 2.現金 今回ユーロでしたがドルでも…

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いじめ問題の闇2

先日の続きですが実際問題、いじめというのは減っているのでしょうか? こればかりは公的に調べているのと実数はかなり乖離していると思います。 多分、推移としては減っているように思いますが、もしかしたら1件1件は逆に深刻になっているのかも知れません。 昨今はインターネットという便利なものがありますから、執拗さなどはそれ以前の比ではないと思います。 私自身経験があるので分かりますが、クラスメ…

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いじめ問題の闇

ごくごく最近の話ですが、大学で教育学部を専攻して、公立教育機関に10年以上勤務している人といじめ問題について話す機会がありました。私自身、小学校高学年から中学校の間にいじめに遭ったので色々話しを伺いたかったのですが・・・。 曰く「いじめはいじめられる側がより悪い。」のだそうです。理由は「いじめる側から見て、相手がイジメを誘引するような言動をして、かつそれをしたことに気付かない自身の浅はかさ…

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希国旅行記 其の四

此度は初めてギリシャという国に参りました。往路と復路の苦難は既にブログにあるとおりです。ギリシャについての感想などを述べてみたいと思います。 今回訪問したのはギリシャ第2の都市、テッサロニキという都市。日本で言えば大阪でしょうか。もっともギリシャの人口は日本の1/13。従ってテッサロニキの人口もそれに比して36万人程度と、日本では政令指定都市にもならない、地方のちょっと大きい市程度の人口し…

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希国旅行記 其の三

成田から飛んで来て、乗り継ぎ便に搭乗できなかったことで、予定外に仁川国際空港に滞在する事態になりましたが、空港では別段することもないし無駄な出費もしたくなかったので、じっくりと初めて来た韓国を色々観察しようと思いました。反日で喧しい国ではありますが、やはり来てみないと分からないことも多く。 まず入国審査官のおじさん、予想を遥かに超えていて日本の入国審査並に親切丁寧で礼儀正しくにこやかでした…

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希国旅行記 其の二

帰路もまた、トラブルに見舞われた。 もう10年もロシアに毎年行っている自分としてはビザがないととんでもない事になりかねないので、絶対に確実なものにしようと思い、日本を出る前からはもちろんのこと、現地に着いた後も友人に領事館と旅行会社に確認を取ってもらった。で、この旅程なら通過ビザは要らないという結果になり・・・。 帰国当日の5月5日、早朝にホテルを出て友人の車でテサロニキ空港まで。・・・しか…

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希国旅行記 其の一

忘れない内に今回初めて行ったギリシャ旅行の顛末を記録しておこうと思う。 今回、はじめてギリシャまで行ったのだが、今までの海外旅行の中では色々なトラブルに見舞われた、最悪のものだったかもしれない。旅行そのものは良かったが。 まず、今までトランジットを片道で3回もしたことはなかったし、従って国際線の第三国の乗り継ぎもしたことがない。LCCの利用も初。また、帰路だがロシアのトランジットビザに問題が…

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東日本大震災8周年に寄せて

震災前に仙台の辺りには3回ほど行ったことがあります。松島が大変美しかった記憶があります。元々国内旅行はほとんど行かないので、以後、東北には行きませんが、ある意味東北地方は多くの関東地方在住の人々にとって日本の原風景のような場所のように思います。弊社の社内にも東北出身の人は多い。 地震があったときのことは良く覚えています。事務所兼工場社屋が恐ろしいほどに波打っていました。ま、工場は大きさ…

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利便性への恐れ

私はいつも、一つ便利なシステムや道具を使う度にある程度恐れを抱きます。少し考えが古いのかどうか。武芸者としての恐れです。 例えば車。簡単なところでは駐車時にヘッドライトの消し忘れがあったとします。キーを抜くと自動的に消えます。便利ですが、それは逆に「ライトを消す」という簡単な注意と行動を忘れさせてしまいます。 ハイテクでは昨今多くの車に搭載されるようになってきた衝突回避システム、あるいは自動…

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謹賀新年

今年は妻子とも先に妻の実家に行ってしまったため、猫と二人だけの正月を迎えました。 初詣は毎年特に決めてませんでしたが、今年は我が一族の故郷、江戸川区鹿骨にある鹿島神社に行くことにしました。 少し遠いと思ったものの、原付で40分程度でした。 今まで数回参拝しましたが、社が開かれて氏子たちが活動しているのは初めて見ました。 江戸時代までは五社神社と呼ばれていました。 …

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およげ!たいやきくん

昨日臘八坐禅会第6夜から帰宅して風呂に入ったのですが、湯船に浸かりながらふと思いついたことがあります。あの「およげ!たいやきくん」の歌詞についてです。 「まいにち まいにち ぼくらはてっぱんの うえで やかれて いやになっちゃうよ」 で始まって 「おじさん つばを のみこんで ぼくを うまそうに たべたのさ」 というショッキングな終わりの歌です。 確か私が初めて所有したLPレコ…

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親子旅 上州の山へ

水曜日は埼玉県民の日で学校が休み。私もそれに合わせて有休を取りました。 今年4月に尊敬していた方が他界されたため、その墓参を兼ねて息子とドライブをしました。 行く先は日本で最も深刻な限界集落として知られている群馬県南牧村にある黄檗宗黒瀧山不動寺。そこの住職は私に初めて禅の手ほどきをしてくれました。 混んでいなければ2時間少々の道程でしたが、そう言うときに限って大事故を起こす輩がいるものです…

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師について

古来中国には「三鏡」という言葉があります。 ちょっとネットで調べたのですが出てきません。私の所蔵している中国古典の中に出てきていた言葉だったと記憶しています。今度探してみます。 うろ覚えですみませんが、その三つの鏡を以て我が身を正せというものです。「貞観政要」にも別の意味で「三鏡」という言葉が出てきます。 金の鏡は両親、銀の鏡は師匠、銅の鏡は友人です。 最近よくこれについて考えることがあ…

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稽古における型の役割

武芸における「型」は、ITに例えると圧縮したデータのようなものです。 先人たちが後世の継承者たちにできるだけ濃密にした情報を効率よく伝承させるため、型という固まりにして今に伝えています。つまり型の中においては普通の技よりも一挙手一投足全てがより多くの意味を為しています。 初心者では型を実戦に使うことは難しいかも知れませんが、上級者は実戦でも型を使いこなせるようにしたいものです。 稽古に…

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自意識について

太古の昔、原始時代では「自分で自分を見る」ことができたのは波が立たない水面だけでした。それから何万年か後、多分自意識が強かった人でしょうか、石を磨いて自ら映す事を思い立った人がいたようです。 考古学的に一番古いとされている鏡はトルコにあるチャタル・ヒュユク遺跡で新石器時代後期に当るそうです。ここで黒曜石の鏡が発掘されました。ざっくり言えば今から1万年ほど昔のことです。 その後人類…

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秩父巡礼 平成三十年 第五回 結願

今回の巡礼は結願、つまり最後ということでかなり余裕があり、相棒ロシア人のたっての希望で蒸気機関車に乗って現地まで行くことにしました。 秩父鉄道では毎日1往復、熊谷駅から三峰口駅までSLが走っています。ちなみにこの秩父鉄道のSLが都心からは一番近いSLだそうです。しかし今回の予定は8月13日と14日、かなりの混雑が予想されたので指定席の予約ができる1ヶ月前に速攻予約を入れました。幸い…

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老いて尚曇らず

当流の春日部での稽古に、時折ふらっとやって来てじっとその様子をご覧になるご老人がいらっしゃいます。多分年の頃は80は優に超えているぐらいでしょうか。 実はこのご老人、以前当流の隣で稽古をしていた合気道養心館の先生です。 そしてこの驚くべきことにこの先生は養心館始祖、塩田剛三先生の数少ない現存している直弟子です。 そんなスゴイ方が当流の稽古をよく見にいらっしゃるので私の先生も同門も大変光栄に…

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重歳と我以外皆師也

年齢が上がってくるほどに構えて心すべきものと思うことがあります。 それは「教え慣れること」。門下で年齢が上がれば当然教わるよりも教えることの方が多くなるのは自然の理。若い頃は先輩方からあれやこれや言われてきたことがいつのまにかなくなって、自分が後輩に教える方が増えていきます。 当流の場合、段位のパッチなど着けていない限りはその人がどれ程の技量なのか分かりません。初老でも入門が遅かったり、若く…

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それは神授のものか

以前書いたものを加筆修正したものです。最近のホットな時事に対する、ネット民のコメントについて。 狂信者とは信じている対象の正邪を問われるものではなく、信じ方と実践の仕方に問題がある故に狂信者と呼ばれると私は心得ています。 自分の正義が正しいと確信したときほど人は残忍冷酷になる傾向があります。我に正義ありと確信したとき、人は何でもしてしまう傾向があります。実際に人を殺傷することは希でも…

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成人するという事

2022年春から今まで20歳だったのが18歳から成人として認められるようになりました。 労働人口が減ったとか、子供の数が減ったとか、色々思惑があると思いますが。 20歳が成人として定められたのは1876年の太政官布告からだそうです。 で、いつも不思議に思うことがあります。 江戸時代までは武家では15歳が成人でした。それ以外の身分でも色々調べてみるとやはりある程度一人前に仕事ができるように…

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観察すること

昔は全ての芸事、技能職は「先輩から技を盗め」という覚え方でした。 手取り足取り教えてくれるような先輩はいませんでした。 先輩たちは高等技術は滅多に新入りには見せなかったですし、新入りは千載一遇のチャンスは石にかじりついてもものにしていた、そういう鎬を削るようなやり取りだったと想像します。 一歩譲って親切な先輩でも喜んで見せてもやはり手取り足取り教えるようなことはなかっただろうと想像します。…

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遠近用コンタクトレンズ

このところいよいよ老眼が気になってきて、昨日とうとう遠近両用のコンタクトレンズを買いに行きました。ここ数年でそういうものが開発、販売されるようになってきたとのことです。原理はコンタクトレンズの縁に近い方は遠距離用、中心は近距離用といった感じだそうです。武道をしている関係で眼鏡はどうしても避けたく。 実際に装着してみると、それ程違和感はないのですが、今までのコンタクトレンズでは40c…

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皐月晴れ

坐って何かを得ようと期待している間は幾ら坐ったところで得られるものはない。 何か特別な見性体験を期待する内は何も起こらない。 師匠が良く言う言葉です。 悟りを得るときは何かピカッと閃いて何か偉大な体験をするように思われそうですが、恐らく印可を受ける程の境涯の深まりというのは多分、そういう特殊な体験を通さない人が9割とかではないかと思うことがあります。 そういう特殊な体験は間違いなくあ…

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師弟

昨夜の柏中央体育館での稽古は珍しく参加者は私だけでした。 一昨日とその前は大相撲柏場所がようで、まだその後片付けで慌ただしい感じでした。市内にはいくつもの相撲部があるようで、中高生ぐらいでエラく体格がいい若者が荷物を持って出入りしていました。 普通は18時半頃から数人がボチボチやってくるのですが、昨夜は10分前になっても私だけで、着替えて柔道場に入ったところ、偶然にもいつも隣で稽古をしている…

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米国ドラマ 100

先日からNetFlixでこの「The 100」という米国テレビドラマを観ていた。シーズン1-2で各16話ぐらいだったか。ドラマのクオリティーとしては、なかなかに凝ったセットでよくできていた。で、ストーリーの大筋。 地球は核戦争で放射能汚染されほぼ死滅したと考えられていたが、衛星軌道上残っていた12ヶ国の宇宙ステーションにはまだ人が残っていてつなぎ合わせ97年間大方平和に生きてきたが…

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技の稟性

今年は武門に入って32年になりました。 とは申せ長いだけで未だ門下の末席を僅かに汚す程度の身分。上にも横にも、そして下にもそれはもう凄い人ばかりで、我が身の置き場に困るほどですが、ふと思ったことを徒然と。 あくまで私個人の感想として。 技を見るとその人の人となりがかなりよく分かるようになりました。 組んで稽古した場合は更に。 言葉を交わしてなくともその人の性格や資質、指向性などが分…

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ミリオンセラーの意味するところ

私は幼少の頃から中学生までプラモデルが大好きなどちらかというとインドアの少年でした。高校からは武門に身を投じたので小遣いが回らずやめました(笑) 小学校5.6年生ぐらいの時だったか、所謂「ガンダム」が大ブームになり、誰彼も俗に言う「ガンプラ」を買い求めるために狂奔していました。私は伝統的に普通のスケールモデルが好きだったので正直ガンプラには全く興味もなく。今で言えばJリーグを目指すようなスポーツ…

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名も無く 影無く 姿無し

去年の夏頃から、当流の日本国内道場では道場のHPは一切公開されておらず、ごく簡単な連絡先などを掲載している道場のサイトが僅かにあるだけです。 私個人としては元々あまり道場HPの手入れをしていなかったのでそのうち閉鎖するつもりでいたため、いい機会ぐらいにしか思っていませんでしたが。 ネットでは当流についての情報はさすがに多くありますが、本来入門の案内が掲載されている各道場のサイトが閉鎖され…

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王道を征く

先日息子と98歳で他界した妻の祖母の葬儀のために名古屋に行きました。その道中での話。 東京駅に行くまで人の流れを眺めていましたが、ふと息子がサラリーマンたちが電車を降りてすぐエスカレーターを駆け上がっていくような急ぐ様を見て、年相応ではない見苦しさを覚えたと言いました。合理的に考えれば1本速い電車に乗れば良いだけで、さもなくば出社してから一つ二つ、自分のタスクを簡素化か合理化すれば済むこと…

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聖書から

20代の後半、色々あって結構基督教を熱心に学びました。実際に日本と豪州で教会にも足繁く通ったものです。聖書は何度も読みましたし、英語版も大変苦労しながら一度、頭から全部読みました。結局、基督教徒になったわけではありませんでしたが。個人的にはその基督教の哲学に傾倒したのであって、神の存在についてはどうでもよかった気がします。 聖書の和訳は大変素晴らしいと感じます。文語訳口語訳共々、全ての言葉…

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自ら道を拓く

大上段に構えたタイトルになってしまいましたが、別に何と言うことではありません。 私が武神館の門下に入ったのは16歳の折。きっかけは書店にあった、たった1冊の本を本当に偶然に見つけたこと。そしてそこに至るまでイジメに遭ったり、友人らと格闘技のまねごとをしたりしましたし、きっかけの1冊を得てから宗家初見先生に手紙を書くまでも2.3ヶ月もあったように思います。 想いを致して偶然が重なり、熟…

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深川巡り

今日は何となくふらっと、深川経由で浅草に行ってきました。深川不動堂を一度観てみたかったからです。深川不動堂・・・う~ん、ちょっと寺としてはどうでしょう、何と言うか成金っぽくて好きになれませんでした。重みを全く感じられなかった。ただ朝早くに行ったためかなり空いていました。で徒歩で深川江戸資料館に向いました。 途中偶然、ブルーボトルコーヒーショップがあったので入ってみましたが、内装はコ…

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三人寄れば文殊の知恵

当流では毎年、宗家が漢字4文字で何らかのテーマを掲げることになっています。 今年は「文殊慈心」でした。 数年前から疑問に感じていた諺がありました。 それが「三人寄れば文殊の知恵」です。 「文殊」とは言わずと知れた智慧を司る菩薩。禅宗の僧堂の入口にも安置されていることがあります。 元々、この文殊菩薩が司っている「智慧」は、仏教で言うところの「悟り」を拓くための智慧を指していた…

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君の名は。のように

起きたときは鮮明に覚えていても、すぐにふと思い出せなくなる、夢は概してそんなものが多いものです。映画「君の名は。」のような、あんな感じだと思います。 私は2004年末から2009年頃まで約5年間、時々夢を記録していました。枕元にメモ帳を置いて、目覚めたら覚えていることを断片的に書いて、後でPCに入力する。内容はチグハグだったり矛盾しまくっていましたが、別段整理するでもなく入力。 何度…

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我思う、ゆえに我あり

これは説明するまでもありませんが、これは近代哲学の基礎を築いたフランスの哲学者、ルネ・デカルトが発した命題です。 Wikiの簡潔な解説ですが、ざっくり言うとこうなります。 「一切を疑うべしという方法的懐疑により、自分を含めた世界の全てが虚偽だとしても、まさにそのように疑っている意識作用が確実であるならば、そのように意識している我だけはその存在を疑い得ない。「自分は本当は存在しないのではないか…

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大樹

妻の父方の祖父は去年、100歳で他界しました。 親族で100歳というのは初めてでしたが、やはり改めて凄いと思ったものです。 その配偶者、妻の祖母は98歳になります。おじいさんが亡くなってからは老人介護施設に入所していますが、それまでは二人で生活していたというのですから驚かされます。 大変元気な方で私も結婚するときに挨拶に行きました。 妻の実家に行った翌日、みんなでおばあさんのお見舞い…

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道中談義

週末は妻の実家に家族で行きました。 往路は妻の方が1日早く出たので息子と二人で土曜日の昼頃に家を出て一路鉄道で岡崎まで。 新幹線の中で、私はこんな事を話しました。 「友人は大事にすべきだ。また、親友は長い付き合いになるかも知れないからいつも礼節を尽し義と和を重んじること。ただ自分の志が高くなるにつれてどんどん合わなくなってくる友人は必ずいる。それは致し方のないこと。自分も友人も友に高め合う…

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平成二十九年臘八坐禅会

臨済宗ではお釈迦様は35歳の時、12月1日から8日早朝までインドはブッダガヤに流れるナイランジャナー川のほとりに立つ菩提樹の下で坐禅を組み、8日朝、明けの明星を見たときに大いなる悟りを開いたと言われています。 そこでその追体験をする意味で臨済宗の僧堂では12月1日から8日早朝まで、睡眠時間2時間程度でそれ以外は坐禅と独参に徹するという、1年で最も過酷な修行期間があります。臘八大接心と言います。…

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中国国民教育のリアル

弊社の中国工場には何人かの日本人社員と、同じく何人か日本語が堪能な中国人社員が勤務しています。その中でナンバーツーの女性は12.3年前の中国工場設立当初からずっと勤務しているのですが、何度か実際に会ったり、日常業務で電話やメールでやり取りするうちになかなか優れた人物だと感心しています。 私が入社した10年ぐらい前に丁度結婚をして子供が二人います。自分が見ても同僚に訊いても日本人と全く同じ礼節の…

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病院にGo!

私は48年ほど生きていますが、生まれた後に病院でお世話になったのは今まで1回、尿結石の疑いで真夜中に腰辺りに激痛があったとき。その時は自分で車を運転して市民病院に行き、結局痛み止めと点滴を打ってもらいました。2時間ぐらいの滞在。 それ以外で通常の診察というものは受けたことがなく。 今回、9月末に大雨の中でバイクに乗り、スリップした挙げ句に転け、右肩を痛めました。 以後今日まで右腕が水平…

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大疑団という考え

大疑団というのはよく禅にて用いられる言葉ですが、「疑団」であれば一般的な単語だったかと思います。 字面通りで別段深遠なことではありません。「疑いの塊」です。 一応武芸者なので武芸を例に挙げます。 一つの技をマスターしたとき、大抵は二つのパターンに分けられます。 ひとつは「よし俺はこの技を理解したぞ」という者。努力の末に得たものに対して絶対に自信を持ちます。 もう一つは「この技を…

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