北條氏邦公・大福御前慰霊祭

昨日は坐禅会のために早朝4時半に起床、5時に出立。
5時半から1時間と2柱目30分を坐り、提唱を聞いて茶礼の後に解散。
いつも通りの坐禅会でしたが、僅かに人が少なく、気持ちよかった。
珍しく隣に雲水さんが座っていましたが、チョコチョコ動きよる。
修行が足りぬな(笑)。

その後、一旦帰宅、着替えてから荷物を積み込み、慰霊祭のために出陣。
まずは墨国(メキシコっす)同門とその母上を迎えに野田線愛宕駅まで。
ちょっと遠いところに滞在していたので、使い慣れた愛宕駅まで来て頂きました。

ちょっとカワイイ感じのメキシコ人の同門(女子大生っす!)で、初めての日本だったのですが、母上と一緒と言うことで連れて行きました。こういう地道な日本文化の交流が重要なんですね。

往路ではしきりに日本のインフラの素晴らしさを褒め称えていました。
高速道路が恐るべき綺麗さで管理されており、ドライバーの皆様も信じがたいほどマナーの良いとのこと。
・・・料金所で警察官が結構監視していたのですが、二人ともシートベルトを付けていませんでした。お、お~い!見つからなかったのは全くラッキーでした。見つかったら今年初めに信号無視をしてしまった私としてはかなりイタい。
外国なのに母国よりも落ち着き、心が安らぐとも言っていました。まあ、これはよく聞かれますね。今、メキシコでは麻薬戦争でかなりピリピリしているようです。

花園インターで降りると、時間があったのでとりあえず鉢形城公園へ。
ここらの荒川は本当に美しくていいですね。
同門も非常に感銘を受けていました。
鉢形城公園に来て本当にビックリ。
戦国時代に短期間しか使われなかったちょっとしたお城です。
まあ、チョロッとした堀や築山らしきものが森に埋もれているんだろう程度の認識でしたが、驚くほど整備されている! 大河ドラマとかに出てくる戦国時代の城の一部が目の前に! 本当に驚き感動しました。三鱗会の皆様の北条愛がガチ伝わってきました。
思わず「スゲェ~」と感嘆詞を連発してしまいました。
その時は天気が良かったので芝生の青さが映え、草の臭いが心地よかった。
城内を少し散策しましたが、まあよく綺麗にしてあるものです。規模は小さいですが、当時と同じものと思われる城壁もありました。本当に行く価値ありです。
城自体は小さいはずですが、メキシコには城がないのでメキシコ人同門は「これでも小さな城なの?」と驚いていました。

昼食は吉野家にて牛丼。二人ともかなり気に入ってくれたようです。
そして三鱗会本部へ。
場所はすぐ分かりましたが、まるで大人の秘密基地みたい(笑)。
先日、滝之城で使われた大砲などが置いてあって、ワクワクしました。
中に入るとすでに軍兵衛さん以下10数人ほどいました。
ちょっと強面の幹部の方でしたが、色々親切にしていただき、何はともあれあの鉢形城をあのくらいまで綺麗にするぐらい、郷土愛が強い方々なのだろうなと想像しました。

同門とその母君は今回、見学させるつもりだったのですが、会の方が甲冑を用意して頂いていたこと。いや~頭が下がりました。しかもぶっきらぼうに用意してある、なんて言われると、余計にジーンとくるんだよな。あういう木訥な感じには昔の武士の面影を見るようで、正直に心が打たれます。

しばらく話しをした後に会場である正龍寺に移動。
入り口の仁王像に圧倒されました。
カメラを持ってこなかったのが恨めしい。
正面の庭にはすでに陣幕が張ってあり、床几も並べられていました。

本堂を拝観。
建物はそんなに古くはないのでしょうけど、木造でとても好感が持てる造りです。
何と言っても広いのがいいです。
そして左手奥には甲冑が2領、多分北条関係だと思いますが、飾ってありました。
大鎧と当世具足でした。少なくとも江戸時代ぐらいのものだそうです。
気になったのは本堂入ったところの上の白壁一面に飾ってあった多くの天女?の木像。
実は住職の話によると木に見せかけた石膏?石像?なのだそうですが、みごとです。

同門にも分かる範囲で色々寺院や仏教について説明しました。
しばらくしてから同門に甲冑を着させるためにうたみ殿に着付けを依頼。
袴などを着させた後に甲冑を身につけさせ、我々も駐車場に戻り、着付けを始めました。
何と言って多くの観客もいないしゆるりとできました。

今回は面頬なし!槍もなし!陣羽織は珍しく丸武の紺地赤襟。着るのは久々だな。
この陣羽織は結構他の人も着ているので、祭り関係ではあまり着なくなっていました。
今回は慰霊祭なので、最近よく着ている白よりは良いと思った次第。
腰紐ですが、結局腰に巻ける回数は同じでしたので、4メートルでもあまり意味がなかった。あと50センチ程度は必要だったか。

参加者は他の支部の参加者や子供達もいました。子供が多いのはいいですね。子供達にこそ、そのような地元の伝承を伝えていくべきです。そういう意味では三鱗会の力、私の目指すものがより明快になってきて嬉しい限りです。
山門から入場し、挨拶と試し切りをしてから北條氏邦公・大福御前の墓前に線香を上げ、本堂に戻りました。墓所は本当に見晴らしが良く、城もよく見えます。多分、そういうところを選んだのでしょう。
本堂では住職が読経し各自焼香しました。同門にはもちろん初めての経験ですから新鮮だったことでしょう。

その後は外で集合写真を撮影して武装解除、して待ちに待った食事、本堂隣の建物は増築されて間もないようで、本当にできたてのピカピカ。料亭や旅館のようです。これはひとえに住職の人徳になるものではないでしょうか。
また三鱗会部長の奥様だったでしょうか、肝っ玉母さんよろしく、こまめに動き回り慰霊祭の手伝いから料理の準備まで、私が見たところ、今回一番働いて下さった方だと思います。
惜しむらくは十分にお礼が言えなかったこと。次回は御布施や草加せんべいなどを納めさせて頂こうと思います。
むろん、三鱗会の幹部の方々も色々運び込んだりして、頭が下がる思いでした。彼らの背中から郷土愛が強く感じられました。

食事は刺身や揚げ物など、たらふく頂きました。
で、今回初めて今参りさんと挨拶ができました。
ここ数年、こういうタイプのご婦人と知り合うことが多いんですよね。
田園調布辺りのおしゃれなカフェでくつろいでいそうな感じ?(笑)
品の良さもただならぬものがありますが、とても憧れる感じでとでも言いましょうか。
目の前に座っていたのですが、周囲がうるさくて今回はじっくり話せませんでした。とても残念。彼女は筋金入の北条氏ファンで、今回も七宝焼きと思われる北条氏家紋の三鱗をペンダントにして付けていらっしゃった辺りなど、さすがと感心しきり。
私も三鱗会に入会したからには色々勉強させて頂きます。

今回は精神的に余裕があったためか、今まであまり気に留めなかったところに目が行きました(笑)。桶之助殿の奥方、仕草や初々しさがいい。持って帰りたくなるような感じの可愛らしさでした。うたみ殿、実はかなりの美人妻だった。面倒見もいいし、勇気もナウシカ並。何度もお会いしてますが、武者行列では互いに素顔になっていることが少なく、なかなか気付かないのです。特にうたみ殿には同門の着付けを手伝って頂いたので助かりました。飛間陸奥守殿、文句が多すぎでござりまするぞ(笑)。それがしはいつも美人と金持ちの味方です(爆)。

帰路はとりあえずしゃべりまくりました。食べた量が半端ないので、黙っていたら眠くなりそうだったため。これは改めてブログに書きます。
しかし彼女は今回の行事に非常に感銘を受けました。当流に入門して約一年ですが、初来日でまさか甲冑を着て寺で行われる行事に参加できるとは思ってもいなかったようで、きっと武芸を精進する上で貴重な経験になると思います。うたみ殿以下、皆々様に感謝の念を申し上げていました。

今回はカメラを持って来ていなかったので、他の方が撮影したものが上がってくるのを楽しみにしております。


平成二十四年水無月十一日
不動庵 碧洲齋