希国旅行記 其の四

此度は初めてギリシャという国に参りました。往路と復路の苦難は既にブログにあるとおりです。ギリシャについての感想などを述べてみたいと思います。

今回訪問したのはギリシャ第2の都市、テッサロニキという都市。日本で言えば大阪でしょうか。もっともギリシャの人口は日本の1/13。従ってテッサロニキの人口もそれに比して36万人程度と、日本では政令指定都市にもならない、地方のちょっと大きい市程度の人口しかありません。実際、降り立った空港も小振りでボーディングブリッジもないほどの規模でした。もちろん観光客は大変多いようです。ただし拡張工事は行われていて、完成したら倍以上の規模になるように思います。テッサロニキは霧が多いそうです。空港が霧で閉鎖になることが良くあるとか。湿度が多いらしいですがそれでも日本よりは少なく、大変過ごしやすい。

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市内の中心となるアリストテレス通り、広い歩道。

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海辺の埠頭より街を望む

まずギリシャ人の様相ですが、肥満率は若干ですがアメリカよりは少なかったかと。やや健康的には感じました。ギリシャでは海産物もよく食べられていて、私も滞在中よく食べました。蒸し焼きにした魚などは自宅で食べる魚と全く同じでした。しかしナイフとフォークで食べたのでちょっと食べにくかった(笑) 男性はもちろん白人が多いですが、気のせいかヒゲを蓄えた人が多かった。女性は美人かどうかに拘わらず何と言うか気品を感じさせるようのものを持っています。勝手にそう感じているだけかも知れませんが。独特の美しさがあります。やはり歴史の成せる業なんでしょうか。

ギリシャ自体は犯罪は少ないそうです。私の感覚でもアメリカよりは遥かに安全な感じがしました。あ、対象が良くないですかね、ロシアよりも犯罪は低そうです。ただし豪州ほどではないかも知れません。窃盗などはあっても殺人は結構少ないようです。経済的に行き詰まっているのでみんなカツカツで陰鬱だったりキリキリしているのかと思いきや、さすが南欧人だけあってみんな陽気です。それはホッとしました。

街のインフラですが、これはさすがにちょっと・・・(笑) 経済不況のど真ん中にあるという感じです。ブロックのあちこちにはごみ集積場所には鉄製の回収ボックスがありますが、いつもごみが多い。いえ。ちゃんと回収はしています。私も何度も見ました。でも多分、間に合ってないのだと思います。ということで臭いがひどい。
あと路上駐車。道路という道路ほとんどどこにも路上駐車されています。従って縦列駐車のテクニックはもしかしたら日本人以上かも知れません。とてもうまいです。しかも縁石に乗り上げて止めるのでこれはもう驚きます。
なので交通渋滞は結構ひどいです。路上駐車がなければもっと緩和されるのでしょうけど。渋滞が多いので自動車の他にバイクを所有している人が多い。ヤマハとかカワサキとかホンダとか、圧倒的に日本車が多い。車はそれ程でもありません。日本車は4割には達していなかったのではないでしょうか。ガソリンは高いですね。1リッター200円以上します。200円ちょっとで少し安いぐらい。それでも車に乗っているのですから驚きです。まあでも新車に乗っている人はもちろん少ないです。

道路とかですが、まあそれはひどい(笑) インフラ整備があまり行われていないようです。ロシアとかでも昨今は結構整備されていて、10年前に較べたらずいぶん良くなっていますが、ギリシャの道路はほとんど補修が行われていない感じです。実際滞在中、道路工事は全く見ませんでした。地下鉄は現在建設中ですが、Wikiによると2004年着工で2014年完成予定でしたが、どうみても半分もできてない気がします。曰く、数十メートル掘るごとに遺跡が出てくるのでその度に工事を止めて発掘調査をするとか。何でも完璧な形でローマ街道とかも出てきてニュースになったらしいです。もっと深いところを掘ったら良いと思うんですけどね。

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なかなか完成しそうにない地下鉄工事現場

あと閉口したのはトイレ。空港や新しい家では紙ごと流せるのですが、やや古いとダメ。私が最初に滞在したお宅は後者だったのですが、知らずに流して大変なことに(笑) まあ日本人なら皆思うことですが、普通に出したものを紙ごとキレイサッパリ流れて、便座が暖かくてウォッシュレットが使えて臭いも出ないということがどれだけ有り難いか。日本のトイレは実に優れているといつも思います。

エレベーターも驚きました。アパートに設置してあるエレベーターですが、なんと内側にはドアがない。だから壁が上から下に(もしくは下から上に)動くのが見えますし、もちろん手を突いたら危ない。これは新しいアパートでも同じでした。びっくり(笑) エレベーターってこんな風に動いているんですね。最終3日間宿泊したホテルは普通のエレベーターでした。

食べ物。肉料理は多いですが、魚も多い。多分日本人ならまずギリシャ料理は気に入ると思います。特にギリシャ風のBBQ?スーブラキと言いますが、おいしいです。結構野菜も一緒に食べてましたから健康な人は多いように思います。よく飲まれるのはギリシャコーヒー、コーヒー滓が下に溜り、上澄みを飲む感じです。ちなみに全く同じものでもトルコで飲まれるとトルココーヒーになるそうです(笑) でもギリシャとトルコは政治的にはあまり仲がよろしくないようです。ただ観光としてはよく往来があります。日本と韓国のようですかね(笑) ギリシャ人曰く、トルコ人のがさつなところが嫌いなのだとか。個人的にはトルコには行ってみたいですね。

食事を取る時間帯も独特でした。朝は起きた後にコーヒーと共に軽くケーキのようなものを食べて、それでも朝食を取る場合は軽く。昼食は3時前後ですが、なぜかそれがディナーという(笑) 夜にまた別途食べることもありますが、これも軽いようです。たまたまかな?みんなと食事を取るのは好きなようです。

あと野良猫が多い(笑) 滞在中癒されました(笑) 過半数は人に懐いてませんが、残りはレストランなどで餌付けされていて人に懐いてます。人によっては野良猫用シェルターまであって割と大事にされてます。まあ、それでも生存は厳しいようで太った野良はいませんでした。旅行中はこのニャンコたちに癒されました。

以前からどうしても聞いてみたかったことがありました。多分日本人なら同じ事を考えた人は多いはず。
キリスト教以前は日本と同じ多神教で、ゼウス以下12神などを崇めていたのに今はキリスト教、これについてはどう思っているのか、と。日本人としては少し残念なくらいにあまり古代の神に対しての畏敬の念は持っていなさそうです。曰く、ギリシャは幾度もキリスト教国家から侵略されてしまって、結果宗教を変えざるを得なくなった、とか。ちなみに今、中国に蚕食されている事態については?と尋ねるとこれまた、ユーロになって経済的に良くなったところもあれば自国でコントロールできない部分もあり、やむなく。う~ん、ギリシャ人はどうも少し根性がないのかどうか(笑) 後で見た博物館では日本の歴史に較べてギリシャの歴史は圧勝でしたが、神様を信じ続ける、皇室を重んじ続けるという点では日本が圧勝です。

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ローマ時代のアゴラ(広場)

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とは言え、やはり歴史の長さは圧倒的で、ある意味初めて海外で日本よりも古い歴史の国に行きましたから、感嘆することひとつならず。教科書で見たものが目の前にあることに感動しました。街のあちこちには古い建物があり、道路よりも低い建築物は多分1000年以上になります。そして掘れば遺跡が頻繁に出てきます。

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ガレリウスの凱旋門

ギリシャ人は全般に真面目な人が多いように感じました。明るいのはもちろんですが、イタリア人のようではない(笑) 基本は誠実というのか。ただ日韓問題と同じように、ギリシャも隣国のトルコとは仲が悪いようです。ただし観光での往来は大変多い。政治的に限定される辺りは救いです。宗教が違うからですかね。日韓の場合は宗教や人種を抜きにして反目してますから困ったものです。

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聖ソフィア大聖堂 外観

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同内部

またギリシャに行けたら、今度はオリュンポス山にも行ってみたいところです。一般的にはオリンパス、オリンポスですが、どうもオリンパスだとメーカー名みたいです。オリンポスでもいいですが、どうもオリュンポスの方がしっくりくる。調べてみたらこの発音は古代ギリシャ語なんだそうです。畏敬の念が持てて何よりです。

以上、つれづれなるままにギリシャについて書いてみました。

令和元年皐月十四日
不動庵 碧洲齋